茶つみの里のよみもの
2026.03.13

知っておきたい健康茶15種の成分と働き|毎日続けるための正しい選び方

「健康のためにお茶を飲んでみたいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない。」

そう感じたことはありませんか?

ドラッグストアや通販サイトを見ると、桑の葉茶、どくだみ茶、ごぼう茶、ルイボスティー……棚にはさまざまなパッケージが並び、それぞれに「デトックス」「血糖値が気になる方に」「むくみスッキリ」といった言葉が書かれています。でも、どれが自分に合っているのか、本当に体に良いのか、毎日続けても大丈夫なのか——判断するための情報がなかなか見つからない。

そのモヤモヤ、よくわかります。

私は、お茶の専門店「茶つみの里」で日本茶や健康茶を扱って約80年になります。長年にわたって多くのお客様から「健康のために何かお茶を飲みたいけれど、どれを選べばいいですか」というご相談をいただいてきました。

健康茶の世界は、選択肢が豊富であるがゆえに、かえって混乱を招きやすい分野です。ネット上の情報には、誇張されたものや根拠が不明確なものも少なくありません。私がいつも大切にしているのは、目先の流行に乗るのではなく、それぞれの素材の特性をきちんと理解したうえで、ご自身の体と生活に合うものを選んでいただくこと。その積み重ねが、10年後、20年後の健康と安心感につながると信じています。

この記事では、国内でよく飲まれている健康茶15種類について、どんな成分が含まれていて、体にどう働くのか、飲む際に気をつけることは何かを、できる限り平易な言葉でお伝えします。「どの健康茶が自分に向いているか」を考えるための、確かな基準を持っていただけたら幸いです。


この記事でわかること

  • 健康茶の種類と、それぞれに含まれる成分の主な働き
  • カフェインの有無と、飲む場面への影響
  • 妊娠中・授乳中に飲む際に気をつけたいお茶の種類
  • 腸活・血糖値・むくみなど、目的別に選ぶ際の目安
  • 「天然だから安全」という思い込みが招くリスク
  • 長く安心して飲み続けるための、健康茶との付き合い方

目次

  1. 健康茶を選ぶ前に知っておきたい基礎知識
    1. 「健康茶」に法律上の定義はない
    2. カフェインの有無が飲む場面を決める
  2. 日本茶の種類と特徴:煎茶・深蒸し茶・玄米茶・ほうじ茶
    1. 煎茶と深蒸し茶の違い
    2. 玄米茶とほうじ茶:加工の違いが生む特有の風味と成分
    3. 妊娠中・授乳中に日本茶を飲むときの注意点
  3. ルイボスティー・グリーンルイボスティーの特性と安全性
    1. 発酵と非発酵の差:何が変わるのか
    2. 妊娠中のルイボスティー:安心感と知っておきたい注意点
  4. 穀物・豆類から生まれた健康茶:あずき茶・麦茶・刀豆茶
    1. あずき茶:むくみが気になる方に
    2. 麦茶:日本の夏に欠かせないノンカフェイン飲料
    3. 刀豆茶(なたまめ茶):伝統的な抗炎症のお茶
  5. 野草・樹木葉由来の健康茶:どくだみ・よもぎ・柿の葉・杜仲・桑の葉・びわの葉
    1. どくだみ茶:デトックスの定番
    2. よもぎ茶:血行促進と妊婦への注意
    3. 柿の葉茶:熱に強いビタミンCが特徴
    4. 杜仲茶:血圧が気になる方に知られる健康茶
    5. 桑の葉茶:食後の血糖値上昇を穏やかに抑える仕組み
    6. びわの葉茶:古くからの民間療法と現代の評価
  6. 根菜・発酵系の健康茶:ごぼう茶・菊芋茶・プーアル茶
    1. ごぼう茶・菊芋茶:腸活と血糖値管理に注目
    2. プーアル茶:脂っこい食事の後に選ばれる発酵茶
  7. 健康茶を安全に続けるために知っておきたいこと
    1. 「天然=安全」ではない理由
    2. 妊娠中・授乳中の方のための安全性の目安
  8. まとめ

健康茶を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

「健康茶」に法律上の定義はない

まず、最初に知っておいていただきたいことがあります。

「健康茶」という言葉には、実は法律上の厳密な定義がありません。緑茶のような茶葉だけでなく、野草、穀物、豆類、果実の葉など、さまざまな植物を原料とした飲料の総称として使われています。

古くから民間療法や日常の食習慣の中で親しまれてきた飲み物ですが、現代では科学的な分析も進み、体への働きが少しずつ明らかになってきています。一方で、特定保健用食品や機能性表示食品のように公的な制度の裏付けがある製品がある一方で、根拠が曖昧なまま「体に良い」と謳われている製品も少なくありません。

私がいつも申し上げるのは、「単なる昔からの言い伝えだけを頼りに選ぶのは、少し危険です」ということです。過去には、健康食品と称する製品の中に本来入ってはならない医薬品の成分が混入されており、健康被害が発生した事例も報告されています。良い面だけに目を向けず、素材の特性と注意点の両方をきちんと理解したうえで選ぶ。それが、健康茶と長く安心して付き合うための第一歩です。

カフェインの有無が飲む場面を決める

健康茶を選ぶ際に、最初に確認してほしいことのひとつが「カフェインが入っているかどうか」です。

カフェインは適量であれば目が覚めたり、集中力を保ったりするのに役立ちます。しかし、寝る前や妊娠中・授乳中の方、小さなお子さまにとっては、できれば避けたい成分でもあります。

日本茶(緑茶、ほうじ茶、玉露など)やプーアル茶はカフェインを含みますが、ルイボスティー、麦茶、あずき茶、どくだみ茶、桑の葉茶などはカフェインが入っていません。

「夜に飲みたい」「子どもにも飲ませたい」「妊娠中でも安心したい」という方は、まずカフェインの有無を確認する。このシンプルな習慣だけで、選択肢は大幅に絞られます。


日本茶の種類と健康茶としての特徴:煎茶・深蒸し茶・玄米茶・ほうじ茶

煎茶と深蒸し茶の違い

日本茶は、摘み取った茶葉を蒸すことで発酵を止めた、いわゆる「不発酵茶」です。加工のプロセスの違いが、成分の出方や風味に大きな影響を与えます。

煎茶は、茶葉を蒸してから揉みながら乾燥させる、最もスタンダードな製法で作られます。さっぱりとしたすっきりした飲み口で、体の中の脂っこいものを流したり、食後の血糖値が急激に上がるのを穏やかに抑えたりする成分を含んでいます。

深蒸し茶は、蒸す時間を通常の2〜3倍に延長して作ります。茶葉の組織が細かくなるため、お湯で溶けにくい成分まで一緒に飲むことができます。ビタミンEやクロロフィルなど、煎茶ではお湯に溶けきらない栄養素が、細かくなった茶葉ごと摂れるのが深蒸し茶の特徴です。

農林水産技術会議の検討資料によれば、緑茶に含まれる渋み成分と旨み成分を一定量継続して摂取することで、加齢に伴う注意力や判断力の維持に役立つ可能性が示唆されています。私自身、毎朝の一杯は深蒸し茶と決めています。香りとまろやかな旨みが立ち上がる瞬間が、一日の始まりにちょうど良い気持ちにしてくれるんです。

玄米茶とほうじ茶:加工の違いが生む特有の風味と成分

玄米茶は、煎茶などに炒った玄米をほぼ等量混ぜ合わせたものです。茶葉そのものの割合が減るぶん、カフェインの量も煎茶の半分程度に抑えられます。玄米由来のリラックスに関わる成分も含まれており、ほっとひと息つきたいときの一杯に向いています。

ほうじ茶は、煎茶や番茶を強火で焙煎して作ります。焙煎の熱によってカフェインの一部が飛ぶほか、あの香ばしい香りのもとになる成分が生まれます。この香り成分には血の流れを穏やかにする働きがあると考えられており、焙煎の工程がただ香りをつけるだけでなく、成分にも変化をもたらしているのが興味深いところです。渋みも少なくなるため、胃への負担が比較的軽く、食後や夜にも飲みやすいお茶です。

以下に、代表的な日本茶のカフェイン含有量と特性をまとめました。

茶の種類カフェインの多さ主な特徴
玉露多い旨み成分を特に多く含む、濃厚な味わい
抹茶多い茶葉をそのまま粉にして飲むため栄養素を丸ごと摂れる
煎茶普通渋み成分とビタミンCのバランスが良い
ほうじ茶やや少ない香ばしい香り成分、渋みが少なく飲みやすい
番茶少ない渋み成分が多め、カフェインは控えめ
玄米茶少ないリラックス成分(玄米由来)、カフェインが少ない

妊娠中・授乳中に日本茶を飲むときの注意点

日本茶は覚醒作用を持つカフェインを含むため、午前中や午後の集中したい時間帯の飲用に向いています。一方、妊娠中および授乳中の方には注意が必要です。

カフェインを妊娠中に摂り過ぎると、赤ちゃんの発育に影響が出る可能性が指摘されています。一般的に、健康な成人の1日あたりのカフェイン摂取の上限は400mg程度とされていますが、妊婦の方はその半分以下に抑えることが望ましいとされています。

日本茶を楽しみたい場合は、カフェインが比較的少ないほうじ茶や玄米茶を選んだり、飲む量を1〜2杯程度に控えたりする工夫が大切です。ご心配な方は、かかりつけの医師にご相談いただくのが安心です。


ルイボスティーとグリーンルイボスティーの特性と安全性

発酵と非発酵の差:何が変わるのか

ルイボスは、南アフリカの特定の山岳地帯にのみ自生する植物で、カフェインを含まない健康茶として世界中で親しまれています。

一般的なルイボスティーは、摘み取った茶葉を発酵・乾燥させて作ります。このとき茶葉が赤褐色になり、まろやかで飲みやすい風味になります。一方、グリーンルイボスティーは発酵の工程を省き、すぐに乾燥させて作ります。発酵させないぶん、植物が本来持っている抗酸化成分をより多く保持しているのが特徴です。

どちらのタイプも、体の中で細胞を傷める原因になるとされる「活性酸素」を取り除く働きを持つ成分を含んでいます。グリーンルイボスの方がその含有量は多いとされていますが、発酵タイプのルイボスティーも十分な抗酸化成分を含んでいます。

ルイボスはマメ科の植物で、渋みのもとになるタンニンが極めて少ないため、長時間煮出しても渋みが出にくく、まろやかな風味を保ちます。カフェインがないので就寝前の水分補給や、ゆったりとしたリラックスタイムの一杯としても取り入れやすいお茶です。

妊娠中のルイボスティー:安心感と知っておきたい注意点

ルイボスティーはカフェインを含まないため、妊娠中や授乳中の方、お子さま、高齢の方でも飲みやすいお茶として広く知られています。妊娠中に不足しがちなミネラルの補給や、リラックスを目的として愛飲されている方も多いです。

ただし、一点だけ正直にお伝えしたいことがあります。特にグリーンルイボスティーに多く含まれる抗酸化成分を大量に摂取した場合、妊娠後期の胎児に影響が出る可能性を指摘する研究報告が一部あります。具体的には、赤ちゃんの心臓の血管に関わる部位への影響が懸念されています。

「カフェインがないから何杯飲んでも大丈夫」とは言い切れません。適量を守ること、妊娠後期の方は特に摂り過ぎに注意すること、気になる点があれば医師に相談することをお勧めします。安全性に関する情報は常に更新されますので、最新の知見を持つ専門家に確認する姿勢が大切です。


穀物・豆類から生まれた健康茶の種類と特徴:あずき茶・麦茶・刀豆茶

あずき茶:むくみが気になる方に

あずき茶は、あずきを煮出して作るお茶です。カフェインを含まず、体に余分な水分や塩分を排出するのを助ける成分を含んでいます。

むくみが気になる方や、便通を整えたい方にとって取り入れやすい健康茶のひとつです。

項目詳細
主な成分の働き余分な水分・塩分の排出を助ける、腸の動きを整える
カフェインなし
1日の目安量2〜3杯(500〜600ml程度)を目安に
注意点腎臓の機能が低下している方はカリウムの摂り過ぎに注意。利尿作用が強く出ると腹痛や下痢になることも

利尿作用が強いお茶ですので、飲みすぎると逆に体に負担がかかることがあります。1日の目安量を守りながら、体の反応を見つつ続けることが大切です。

麦茶:日本の夏に欠かせないノンカフェイン飲料

麦茶は大麦を焙煎して作るお茶で、カフェインを含まない日本の定番飲料です。妊婦の方や乳幼児の常用飲料として長年親しまれてきました。

カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルを補給でき、焙煎によって生まれる香り成分が血の流れを穏やかにする働きも期待されています。

ひとつ気をつけていただきたいのは、東洋医学的には体を冷やす性質があるとされている点です。冷えが気になる妊婦の方は、常温または温めて飲むのがよいでしょう。夏の水分補給から食事の一杯まで、幅広い場面で活躍してくれる使い勝手の良い健康茶です。

刀豆茶(なたまめ茶):伝統的な抗炎症のお茶

ナタマメという豆を焙煎して作るお茶で、伝統的に蓄膿症や歯周病の改善目的で使われてきた歴史があります。炎症を抑えたり、体の中の「膿(うみ)」を外に出す働きがあるとされています。また、腎臓の機能をサポートする働きも期待されています。

ひとつ重要なことをお伝えします。ナタマメは生の状態では毒性があります。市販の刀豆茶は適切に加熱・焙煎されているため安全ですが、それだけに製造管理がきちんとしているメーカーの製品を選ぶことが大切です。成分が興味深いお茶だからこそ、品質と安全管理を確認したうえで選んでいただくことをお勧めします。


野草・樹木葉由来の健康茶の種類と特徴:どくだみ・よもぎ・柿の葉・杜仲・桑の葉・びわの葉

どくだみ茶:デトックスの定番

どくだみは「十薬」とも呼ばれ、昔から体の中の老廃物を出すお茶として親しまれてきました。毛細血管を強くして血の流れを助け、尿の量を増やして体の不要なものを排出する働きが期待されています。

生のどくだみには独特の強い匂いがありますが、これは抗菌作用のある成分によるものです。ただし、乾燥・加熱によってその成分の多くが失われるため、市販のどくだみ茶は生葉のような刺激的な匂いはなく、すっきりと飲みやすい風味に仕上がっています。デトックスを意識した日常のお茶として、取り入れやすい健康茶のひとつです。

よもぎ茶:血行促進と妊婦への注意

よもぎは「ハーブの女王」とも呼ばれ、古くから食用・薬用に幅広く使われてきた植物です。血の流れを促し、体の中をきれいに整える働きが期待されています。鉄分も豊富に含まれており、貧血が気になる方にも注目されています。

ただし、よもぎ茶については特に妊娠中の方に正直にお伝えしなければならないことがあります。よもぎに含まれる成分には、子宮の筋肉を収縮させる可能性があるとの指摘があります。そのため、妊娠初期から中期にかけての多量摂取は避けた方が良いとされています。妊娠中の方は、必ずかかりつけの医師にご相談のうえで飲んでください。

柿の葉茶:熱に強いビタミンCが特徴

柿の葉には、レモンの20倍以上とも言われるビタミンCが含まれています。お茶として煮出しても失われにくい形のビタミンCであることが特徴で、加熱に弱い通常のビタミンCとは異なる点が注目されています。

また、血圧を調整したり血管を守ったりする働きが期待される成分も含まれており、カフェインがないため幅広い方に飲んでいただけるお茶です。緑茶が苦手な方や、カフェインを避けたい方の選択肢としても覚えておいていただきたい健康茶です。

杜仲茶:血圧が気になる方に知られる健康茶

杜仲は中国原産の木の葉を使ったお茶で、主に血圧が気になる方の間で知られています。

杜仲の葉に含まれる成分が、血管をゆるめて血圧を下げる働きをするということが科学的に確認されています。また、基礎代謝を上げてお腹まわりの脂肪が減りやすくなる可能性も研究で示されており、生活習慣が気になる方に関心を持たれている健康茶です。

ただし、すでに血圧の薬を飲んでいる方が杜仲茶と併用する場合は、お互いの作用が重なる可能性があります。薬を服用中の方は必ず医師に相談のうえで取り入れてください。杜仲茶は薬ではなく食品ですが、それだけ体への働きがある素材だということを、きちんと理解したうえで飲んでいただきたいと思います。

桑の葉茶:食後の血糖値上昇を穏やかに抑える仕組み

桑の葉茶は、食後の血糖値が気になる方から特に注目を集めている健康茶のひとつです。

桑の葉には、他の植物にはほとんど含まれていない特有の成分が含まれています。この成分が、食べたものの糖分が腸で吸収されるのをゆっくりにする働きをします。つまり、食後に血糖値が急激に上がることを穏やかに抑えてくれるのです。

食後の眠気が気になる方や、体重管理を意識している方にとっても、日常的に取り入れやすい選択肢といえます。ただし、糖尿病の治療で薬を飲んでいる方が併用すると、血糖値が下がりすぎる心配がありますので、必ず医師に確認してから取り入れてください。

びわの葉茶:古くからの民間療法と現代の評価

びわの葉を使ったお茶は、咳や痰を和らげたり、胃腸の調子を整えたりする目的で古くから民間療法として使われてきました。

びわの葉に含まれる成分については、かつて万能薬のように扱われた時期もありましたが、現在は一部の成分について過剰摂取に関する注意喚起がなされています。ただし、通常のお茶として適切に加工・利用する範囲においては安全性が確保されており、日常的なお茶として穏やかに飲んでいただける素材です。成分について心配しすぎる必要はありませんが、こうした背景を知ったうえで選ぶことが大切です。


根菜・発酵系の健康茶の種類と特徴:ごぼう茶・菊芋茶・プーアル茶

ごぼう茶・菊芋茶:腸活と血糖値管理に注目

ごぼう茶と菊芋茶に共通するのが、腸の善玉菌を育てる水溶性の食物繊維が豊富だという点です。この食物繊維は腸内で善玉菌の餌となり、腸内環境を整える働きをします。また、カルシウムの吸収を助けて骨の健康を維持する可能性も示唆されています。

ごぼう茶にはさらに、抗酸化作用やコレステロールの吸収を穏やかに抑える働きが期待される成分も含まれています。菊芋茶はその食物繊維の含有量が特に多く、食後の血糖値の上昇を緩やかにする「天然のインスリン」とも呼ばれることがあります。腸活や血糖値が気になる方にとって、検討していただきたい健康茶です。

ひとつ注意していただきたいのは、この食物繊維を一度に多く摂ると、腸内でガスが発生してお腹が張ったり、ゆるくなったりすることがある点です。腸が敏感な方は少量から始め、体の様子を見ながら取り入れるのが安心です。

プーアル茶:脂っこい食事の後に選ばれる発酵茶

プーアル茶は、緑茶を麹菌で発酵させて作る中国の黒茶です。発酵の過程で、茶葉に含まれる渋み成分が変化して、脂肪を分解する酵素の働きを助ける成分へと変わります。脂っこい食事の後に飲むことで、脂肪の吸収を穏やかに抑える効果が期待されており、食後の一杯として取り入れる方も多いお茶です。

独特の深みのある香りと落ち着いた味わいは、慣れると心地よく感じられます。ただし、プーアル茶にはカフェインが含まれているため、就寝前や妊娠中・授乳中の方への配慮は日本茶と同様に必要です。


健康茶を安全に続けるために知っておきたいこと

「天然=安全」ではない理由

健康茶に関する情報を見ていると、「天然素材だから安心」「ナチュラルだから副作用がない」という表現をよく目にします。しかし、食品安全委員会や厚生労働省のガイドラインでも明確に示されているように、天然・自然であることは、必ずしも安全と同義ではありません。

野草やハーブには、体に対して実際に働きかける成分が含まれています。だからこそ健康茶として飲まれているわけですが、それは裏を返せば、摂り過ぎや特定の状況下では想定外の影響が出る可能性もあるということです。妊娠中の方、持病がある方、薬を服用している方は特に注意が必要です。

体調に異変を感じたら、まず摂取を中止することが大切です。私がいつも大切にしているのは、「良い面だけでなく、注意点もきちんとお伝えすること」です。それが長くお付き合いいただける専門店の誠実さだと考えています。

妊娠中・授乳中の方のための安全性の目安

妊娠中や授乳中の方が健康茶を選ぶ際は、以下を参考にしてください。あくまで一般的な目安ですので、個人の状態によって異なります。気になることは必ず医師にご相談ください。

比較的飲みやすいもの量に気をつけたいもの医師への相談をお勧めするもの
麦茶日本茶(緑茶・ほうじ茶など)よもぎ茶(子宮への影響の懸念)
ルイボスティー(適量)プーアル茶(カフェイン含有)杜仲茶(体への働きが強い)
あずき茶(適量)玄米茶(少量のカフェイン)強い下剤作用のある成分を含む茶
柿の葉茶グリーンルイボス(妊娠後期の多量摂取に注意)センナ・キャンドルブッシュ含有の茶

特に注意していただきたいのは、ダイエット目的で販売されているブレンド茶の中に、強い下剤作用のある成分が入っているものがある点です。授乳中にそうしたお茶を飲むと、母乳を通じて赤ちゃんに影響が出ることがあります。成分表示をしっかり確認する習慣が、安心につながります。


まとめ

健康茶の種類と特徴を整理してきましたが、最後にお伝えしたいのは、「どのお茶が最も優れているか」という問いに、ひとつの正解はないということです。

血液をサラサラにする働きが期待できる日本茶、カフェインがなく就寝前にも飲めるルイボスティー、腸活に向いたごぼう茶や菊芋茶、食後の血糖値管理に桑の葉茶……それぞれの素材に、それぞれの特性があります。大切なのは、自分の体の状態や生活リズム、目的に合ったものを、正しい情報をもとに選ぶことです。

「天然だから何でも安心」という思い込みではなく、素材の特性と注意点を理解したうえで取り入れる。それが、健康茶と長く安心して付き合っていくための基本です。

また、健康茶はあくまでも食品です。体に気になる症状がある方は、まず医療機関を受診されることをお勧めします。毎日のお茶が、あなたの暮らしに静かに寄り添い続けるものでありますように。

毎日の暮らしに、寄り添うお茶。


「毎日続けるものだからこそ、安心して飲めるものを選びたい。」 そんな想いに寄り添えるお茶を、私たちは目指しています。

もし、この記事を読んで「安心して飲み続けられるお茶を探したい」と 感じていただけた方は、ぜひ一度私たちのお茶をご覧いただければ幸いです。

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