茶つみの里のよみもの
2025.12.11

免疫力アップから美肌まで!柿の葉茶の効能を専門家が徹底解説

「最近なんだか風邪をひきやすいけど、薬に頼らず免疫力を高めたい…」そう感じたことはありませんか?また、「お肌の調子を内側から整えられるお茶があるなら試してみたい」と思ったり、「妊娠中でも安心して飲める健康茶ってないのかな?」と探した経験があるかもしれません。

柿の葉茶の効能を調べている方の多くは、まさにそんな不安や願望を抱えているように感じます。「本当に健康に良いの?」「どんな効果があるの?」「安全に毎日飲めるの?」──心の中でそう呟いているのではないでしょうか。私もお客様から日々このような声を聞いており、そのお気持ちに深く共感しています。


【この記事でわかること】

  • 柿の葉茶に期待される代表的な効能(免疫ケア・美容・血圧・むくみ・妊娠中の安心など)
  • ビタミンC・ポリフェノール・ルチン・カリウムなど主要成分の働き
  • 妊娠中・授乳中でも安心して飲める理由と注意点
  • 毎日おいしく続けるための淹れ方のコツ
  • 国産を選ぶべき理由と、安全な柿の葉茶の選び方
  • 飲み過ぎを防ぐための適量と、体質に合わせた注意ポイント
  • 日々の暮らしに無理なく取り入れる方法(タイミング・保存方法)

初めまして。静岡で日本茶・健康茶の専門店『茶つみの里』を営んでおります中根と申します。

私は、目先の安さよりも、お客様がこの先の10年、20年を安心して暮らしていける“健やかな未来”を大切にしたいと考えています。

創業80年の老舗茶屋として、お茶の専門知識を難しい言葉で語るのではなく、誰にでも伝わる言葉で、誠実にお話しすることを常に心がけています。

お茶を販売して終わりではなく、むしろ販売後からがお付き合いの始まりだと捉えています。お客様一人ひとりの悩みや不安に寄り添い、「これなら安心して続けられる」と心から思える選択ができるよう、私は伴走者としてサポートいたします。そんな私の想いを踏まえつつ、柿の葉茶の効能や安全な楽しみ方について、専門家の視点からわかりやすくご案内いたしますね。



柿の葉茶の効能とは?豊富な栄養が支える健康効果

ビタミンCが豊富!免疫力サポートに期待

柿の葉茶の魅力のひとつは、ビタミンCの豊富さです。

なんと、レモンの約20倍。
ほうれん草の10倍、みかんの30倍とも言われるほどです。

まさに“ビタミンCの宝庫”と呼ばれる理由がここにあります。

ビタミンCは体の免疫機能を支える重要な栄養素で、日々摂取することで風邪をひきにくい体づくりに役立つとされています。私のお店でも「毎日柿の葉茶を飲むようになってから、家族で冬を元気に過ごせています」というお声をいただくほどで、免疫ケアの一助として期待できます。

さらに嬉しいのは、柿の葉に含まれるビタミンCはプロビタミンC(ビタミンCの前駆体)といって熱に強い性質がある点です。

通常、ビタミンCは熱に弱くお湯を注ぐと壊れやすいのですが、柿の葉茶の場合は熱湯で淹れてもビタミンが損なわれにくいのです。そのため、温かいお茶として美味しく飲みながら、しっかりビタミンCを摂ることができます。

「温かいお茶でホッとしつつビタミン補給もできるなんて、一石二鳥ですね」

と驚かれるお客様もいらっしゃいます。毎日のティータイムで手軽にビタミンを摂れる柿の葉茶は、忙しい現代人の強い味方と言えるでしょう。

アンチエイジングや美肌に役立つ抗酸化成分

柿の葉茶は美容を気にする方にもぜひ注目していただきたいお茶です。なぜなら、柿の葉にはアンチエイジングに役立つ抗酸化成分がたっぷり含まれているからです。

先ほど述べたビタミンCも代表的な抗酸化ビタミンで、お肌のコラーゲン生成を助けたり、体内の活性酸素を抑える働きがあります。

その効果は医学的にも認められており、シミ・そばかす・ニキビ跡を和らげる作用が期待できることが知られています。実際に「柿の葉茶を飲み始めてから肌の調子が良い気がする」と感じる方もいるほどで、美肌づくりを内側からサポートしてくれる頼もしい存在です。

また柿の葉には、カテキンやタンニンといったポリフェノール類も豊富です。

ポリフェノールは強い抗酸化作用を持ち、老化の原因となる活性酸素を除去して細胞のダメージを軽減してくれます。お茶の渋み成分でもあるタンニンには殺菌作用もあり、昔から柿の葉で食べ物(柿の葉寿司)を包んで保存性を高めたほどです。

こうした抗酸化・抗菌作用のおかげで、体の中から綺麗に、そして若々しく保つ手助けをしてくれるのが柿の葉茶なのです。

私自身、お肌のために特別な高価なサプリメントを摂るより、毎日のお茶でコツコツとポリフェノールを摂取する方が自然で続けやすいと感じています。美容と健康は日々の積み重ねですから、柿の葉茶のような存在は心強いですね。

高血圧対策やむくみの改善に!ルチンとカリウムの力

「血圧が高めなのでお茶でケアできないか」と相談を受けることがありますが、そんな方にも柿の葉茶は一考の価値があります。

柿の葉に含まれるルチンという成分は、そば茶などにも含まれるポリフェノールの一種で、血管を強くしなやかに保つ働きがあると言われています。ルチンやタンニンは毛細血管の透過性を正常に保ち、血管壁を丈夫にしてくれるため、結果的に血圧を安定させるのに役立つと期待されています。

実際、昔から「柿の葉茶は血圧が高い人に良い」として愛飲されてきました。私のお客様でも「医者から注意されるほどではないけど血圧が気になるから飲んでいる」という方がいらっしゃり、「なんとなく調子が良い」と続けておられます。

お茶ですので薬のように即効性があるわけではありませんが、毎日続けることで高血圧の予防をゆるやかにサポートしてくれるでしょう。

さらにカリウムというミネラルも柿の葉茶には豊富に含まれています。

カリウムには体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する作用があり、これによって血圧の上昇を抑えたり体のむくみを和らげる効果が期待できます。特に塩分を摂りすぎがちな現代の食生活では、カリウムを含むお茶を意識して摂ることは理にかなっています。むくみやすい方、塩分の多い食事が気になる方にとって、柿の葉茶は体内バランスを整える一助となるかもしれません。

私自身も日頃からむくみが気になるときには、柿の葉茶やカリウムの多いお茶を積極的に飲むようにしています。

お客様の中には「夕方になると足がパンパンだったのが、柿の葉茶を習慣にしたらラクになりました」と教えてくださる方もいます。

もちろん個人差はありますが、自然の力で体の巡りをサポートできるのは嬉しいですよね。なお、もともと低血圧の方が飲んで急に血圧が下がりすぎる心配はほとんどありませんので、安心して適量を楽しんでください。

妊娠中でも安心して飲めるノンカフェイン

カフェインを控えたい方や妊娠中・授乳中の方にとって、飲み物選びは悩ましいですよね。私も「妊娠してからコーヒーや緑茶を我慢していて寂しい」という声を多く聞きます。

柿の葉茶はカフェインゼロですので、夜遅い時間でも心配なく飲めますし、妊婦さんや小さなお子様でも安心して毎日飲むことができるお茶です。実際、私のお店でも妊婦の奥様のためにと柿の葉茶を買っていかれるご主人や、産院で薦められて飲み始めたというお客様がいらっしゃいます。

柿の葉茶が妊娠中の女性に喜ばれる理由は、ノンカフェインだけではありません。

柿の葉にはビタミンやミネラルがバランス良く含まれており、妊娠期に嬉しい栄養素が補える点も見逃せないのです。

例えば鉄分や葉酸、カルシウム、亜鉛など、妊娠中に特に摂取が推奨される成分が含まれています。鉄分は貧血予防に、葉酸は赤ちゃんの発育に、カルシウムは骨の形成に、亜鉛はホルモンバランスや免疫維持に大切な栄養素です。

もちろん柿の葉茶だけで必要量すべてを補えるわけではありませんが、毎日の一杯でこうした栄養を少しずつ摂れるのは心強いですよね。

さらに、「妊娠して体が冷えやすくなったけれど、柿の葉茶を飲むとホッとして冷えが和らぐ」といったお声もあります。

温かいお茶を飲むことでリラックス効果も得られますし、体を冷やさないようにすることは妊娠中の大切なケアです。実は先日、あるお客様(現在妊娠5ヶ月)が「つわりでコーヒーや緑茶の匂いすらダメになって困っていたけれど、柿の葉茶はクセがなくて飲めるし、ビタミンも摂れるので助かっています」と笑顔で教えてくださいました。私も自分のことのように嬉しかったですね。

妊婦さんに限らず、夜ぐっすり眠りたい方やカフェインに敏感な方、そしてお子様のお茶としても、柿の葉茶は安心して日常に取り入れられる優しいお茶です。

柿の葉茶の効能を上手に引き出す飲み方・安全な選び方

香り良く美味しく淹れるコツ

柿の葉茶をせっかく飲むなら、美味しく淹れて長く続けたいですよね。幸いなことに柿の葉茶の味わいはほんのり甘くて飲みやすいと評判です。クセがなく、渋みも強くないため、緑茶の苦みが苦手な方や小さなお子さんでも抵抗なく飲めるでしょう。

私自身、初めて飲んだとき「烏龍茶やほうじ茶に近い優しい風味で、とてもほっとする味だな」と感じました。とはいえ淹れ方ひとつで風味は変わりますので、ここでは美味しく淹れるコツをお伝えします。

まず茶葉(もしくはティーバッグ)の量とお湯の量・温度を適切にしましょう。

パッケージに推奨の分量があれば従うのが一番ですが、目安としてティーバッグなら1パックにつき約1リットルのお湯が一般的です。

急須で淹れる場合はカップ2~3杯分(500ml程度)にティーバッグ1つ、あるいは乾燥した柿の葉をひとつかみ(5~10g)入れて熱湯を注ぎます。3~5分ほど蒸らすと、綺麗な橙色のお茶が出てきます。長めに浸出しても苦味が出にくいのが柿の葉茶の嬉しいところで、お好みの濃さになるまでじっくり待って大丈夫です。

また煮出しもおすすめの方法です。

やかんや鍋に水と柿の葉茶の葉(またはティーバッグ)を入れ、沸騰させてから1~2分ほど弱火で煮出すと、成分がしっかり抽出できます。大量に作って冷ましておけば、麦茶のように冷蔵庫で冷やして飲むこともできます。夏場は冷たい柿の葉茶も爽やかで美味しいですよ。

冷水出しも可能ですが、ビタミンCはお湯でも壊れにくいので、熱いお茶で淹れて香りを楽しむ方が個人的には好きです。

味のアレンジもいろいろ楽しめます。他の健康茶とブレンドされている商品もありますし、自分で玄米やハーブと混ぜて香ばしさや爽やかさをプラスするのも良いでしょう。蜂蜜やレモンを少し加えて風味を変えると、飽きずに続けやすくなります。

実際、「柿の葉茶にレモンを浮かべてビタミンCたっぷりのレモンティーにしています」という声もあり、私も試してみたら爽やかで朝にピッタリでした。ぜひご自分の好きな飲み方を見つけて、毎日無理なく楽しんでくださいね。

国産茶葉で安心!柿の葉茶の選び方

柿の葉茶の効能を最大限に得るには、信頼できる品質の茶葉を選ぶことが大切です。というのも、健康のために飲むお茶ですから、農薬や品質に不安があっては本末転倒ですよね。

市販の柿の葉茶には国産のものもあれば、中国など海外原産のものも存在します。価格だけを見ると海外産の方が安いこともありますが、私は目先の安さで選ぶべきではないと考えます。産地が明確で、農薬管理がしっかりされた茶葉を選ぶことが、長く安心して飲み続けるコツです。

おすすめは国産の柿の葉茶です。
日本国内で丁寧に加工されているものは、生産者の取り組みや製造工程が透明で、品質管理の点でも安心して選びやすい傾向があります。

私ども「茶つみの里」でも、国産の柿の葉を使用し、受け入れ時には必ず残留農薬検査を行っています。安全基準を満たした葉だけを選別し、国内の工場で焙煎・乾燥・ティーバッグ加工まで行っています。柿の葉は焙煎の温度や時間によって香りや甘みの出方が変わりますので、何度もテストを重ねながら、雑味が出ずに飲みやすい“まろやかな焙煎”に仕上げています。

お客様からは「国産と海外産でそんなに違うの?」と質問を受けることがありますが、飲み比べてみると香りの立ち方や後味のやさしさに違いを感じる方が多いようです。国産の柿の葉は、青臭さが少なく、どなたでも飲みやすい風味に仕上がりやすいと感じています。

選び方のポイントとしては、
・産地が明記されているかどうかよりも
・安全性への取り組み(検査や製造工程の開示)
・焙煎や加工をどのように行っているか
・問い合わせに対して誠実に答えてくれるか
といった“姿勢”を見ていただくのが良いと思います。

お茶は毎日飲むものですから、安心して続けられる品質であることが何より大切です。
安全性が確認され、丁寧に焙煎された茶葉を選ぶことは、結果的にご自身やご家族の未来への投資にもつながります。どうか妥協せず、「これなら信じられる」と思える柿の葉茶を選んでみてください。

飲み過ぎないための注意点と適切な摂取量

いくら体に良いとはいえ、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。柿の葉茶も適量を守って飲むことで、より安心してその効能を享受できます。

基本的に柿の葉茶は副作用の心配がほとんどない穏やかなお茶ですが、大量に摂りすぎるとお腹が張ったり緩くなったりすることがまれに報告されています。これは柿の葉に含まれる食物繊維様の成分やマグネシウムなどのミネラルによる一時的な作用かもしれません。

いずれにせよ、一度に何リットルも飲むような極端な摂取は避け、1日あたりカップ2~3杯程度から始めて、自分の体調を見ながら調整すると良いでしょう。

また、柿の葉茶には先述のとおり微量ながら血圧や血糖値に影響を及ぼす可能性のある成分(ルチンによる血圧低下作用、ポリフェノールによる血糖値抑制作用など)があります。

健康な方が適量を飲む分には全く問題ありませんが、もし現在高血圧や糖尿病でお薬を服用されている場合は、念のため主治医に相談してみてください。薬との相互作用が起こるほど強い効能ではありませんが、稀にお茶と薬の成分が影響し合うケースもゼロではないからです。

この点は他の健康茶にも共通しますので、ご自身の体調に合わせて専門家のアドバイスを得るとより安心です。

妊娠中の方についても、先ほど触れたように適量であれば問題なく楽しめますが、心配なときはお医者様に相談すると良いでしょう。

「妊婦さんでも飲めるお茶」として柿の葉茶は広く知られていますが、体質は個人差がありますから、自分の体と対話しながら無理のない範囲で取り入れるのが一番です。幸い柿の葉茶はクセがなく飲みやすいので、「美味しい」と感じる範囲で一日数杯楽しむぐらいがちょうど良いと思います。

日々の暮らしへの取り入れ方と保存のコツ

最後に、柿の葉茶を毎日の生活に無理なく取り入れる方法と、茶葉の取り扱いについて少しアドバイスします。せっかく健康に良いお茶ですから、長く続けられる工夫をしていきましょう。

まず習慣化のコツですが、「いつ」「どのように飲むか」を自分の生活パターンに組み込んでしまうのがおすすめです。

例えば朝食のお供に一杯飲む習慣をつけると、一日のスタートでビタミン補給ができますし、体も温まります。日中は水分補給として冷ました柿の葉茶を水代わりに飲むのも良いでしょう。

実際、あるお客様は「麦茶のポットを柿の葉茶に変えて家族で飲んでいます」とおっしゃっていました。ノンカフェインなのでお子さんも一緒にゴクゴク飲める点も嬉しいですよね。夜寝る前にホットで飲めばリラックスできますし、寝付きが良くなったという声もあります。あなたのライフスタイルに合わせて、「このタイミングで飲む」というのを決めてしまうと継続しやすくなりますよ。

保管方法についても触れておきます。柿の葉茶は乾燥させた葉ですので、湿気と光を避けて保存すれば長持ちします。開封後は茶葉が空気に触れて酸化が進みますから、密閉できる容器に入れ替えて涼しく乾燥した場所に保管しましょう。

特にビタミンCなど繊細な成分も含まれていますから、直射日光や高温多湿の環境は避けた方が無難です。未開封であれば賞味期限まで品質は保たれますが、香りや栄養の鮮度を考えるとできれば1年以内、早めに使い切るほうが風味良く楽しめます。大量に購入した場合は、小分けにして保存し、使う分だけ取り出すようにすると最後まで美味しく飲めるでしょう。

忙しい日々の中でも、柿の葉茶は淹れ方次第で手軽に続けられます。ティーバッグタイプならマグカップにお湯を注ぐだけですし、粉末タイプの商品もありますのでシェイカーで振るだけで出来上がります。

「続けるにはとにかく手軽さが大事ですよね」と以前お客様に言われてハッとしたことがありますが、本当にその通りだと思います。自分に合った方法で無理なく続けていけば、柿の葉茶はきっとあなたとご家族の健康な暮らしに寄り添ってくれるはずです。

柿の葉茶を安心して選ぶために

柿の葉茶には、豊富なビタミンCやポリフェノールによる免疫サポート、美容面での働き、そしてルチンやカリウムを通じた体の巡りのサポートなど、日々の暮らしに寄り添う力があります。ノンカフェインで家族みんなが安心して飲めることも、大きな魅力です。

もちろん、お茶は薬ではありません。けれど、毎日の一杯を続けていくことで、気づいたときに“調子が良い”と感じられることがあります。そうした小さな積み重ねこそが、これから先の10年、20年の健康を支えてくれると私は信じています。

もし、あなたが「自分に合う飲み方や選び方をもっと知りたい」と感じられたなら、どうぞ気軽にご相談ください。お客様が後悔しない選択ができるよう、これからも誠実にお手伝いしていきます。

毎日の暮らしに、寄り添うお茶。

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