ルイボスティーの利尿作用は本当?むくみ解消のメカニズムと安心して続けるための注意点
「最近、夕方になると足がパンパンで靴がきつい…」
そんな日が続くと、ついつい「むくみ対策」で検索してしまいますよね。そこで目にするのが「ルイボスティーがいい」という情報。でも同時に「トイレが近くなる」「腎臓に負担がかかるのでは」といった不安な声も目に入って、結局どうすればいいのか分からなくなってしまう。
実は私のもとにも、お客様から同じようなご相談をよくいただきます。
「ルイボスティーを飲み始めたら確かにスッキリするんですけど、トイレの回数が増えて困っているんです」
「むくみには良さそうだけど、飲み過ぎると体に悪いって本当ですか」
こうした疑問や不安、とてもよく分かります。
私は創業約80年、日本茶と健康茶を扱ってきた「茶つみの里」の中根と申します。長年お茶に携わる中で、ルイボスティーの持つ力と、その正しい理解の大切さを何度も実感してきました。
私たちは、目先の売上よりも、お客様の10年後、20年後の健康や安心感を何よりも大切にしています。だからこそ、良い点だけでなく、注意すべき点も正直にお伝えすることが、専門家としての責任だと考えています。
この記事では、ルイボスティーの利尿作用について、その科学的なメカニズムから、実際の体への影響、そして安心して続けるための具体的な飲み方まで、丁寧に解説していきます。
この記事でわかること
- ルイボスティーの利尿作用が起こる科学的なメカニズム
- むくみ解消に役立つ成分とその働き方
- トイレが近くなる理由と対処法
- 腎臓や肝臓への影響と注意が必要な方
- 妊娠中・授乳中の安全な飲み方
- 適切な摂取量と質の良いルイボスティーの選び方
目次
- ルイボスティーの利尿作用とは何か
- むくみ解消に役立つ理由と実感までの期間
- トイレが近くなる理由と上手な付き合い方
- 腎臓・肝臓への影響と注意が必要な方
- 妊娠中・授乳中の利尿作用への理解
- 適切な摂取量と質の良いルイボスティーの選び方
- まとめ
ルイボスティーの利尿作用とは何か
「利尿作用」と聞くと、なんとなく「おしっこが出やすくなる」というイメージはあっても、体の中で実際に何が起きているのかは意外と知られていません。
ルイボスティーの利尿作用を正しく理解するには、まずその仕組みを知ることが大切です。
利尿作用が起こるメカニズム
ルイボスティーを飲むと、体内では主に2つの経路で利尿作用が働きます。
1つ目は、ミネラル成分であるカリウムによる電解質バランスの調整。2つ目は、ルチンというフラボノイドによる血管機能のサポートです。
この2つが協力し合うことで、余分な水分や老廃物が自然に尿として排出されやすくなります。ここで重要なのは、これが「無理やり水分を絞り出す」のではなく、体が本来持っている調整機能を正常に働かせるという点です。
カフェインを含むお茶の利尿作用は、神経系を刺激して一時的に尿量を増やすものですが、ルイボスティーの場合は体内の塩分バランスを整えることで、結果的に余計な水分を排出する仕組みになっています。
この違いが、ルイボスティーが「体に優しい」と言われる理由の一つです。
カリウムの働きとナトリウム排出
私たちの体は、塩分であるナトリウムと、ミネラルのカリウムがバランスを取りながら、細胞の内と外の水分量を調整しています。
外食が多かったり、加工食品をよく食べたりすると、どうしてもナトリウム(塩分)が過剰になりがちです。すると体は、その濃度を薄めようとして水分を溜め込もうとします。これが「むくみ」の正体です。
ルイボスティーに含まれるカリウムは、この余分なナトリウムを尿と一緒に体の外へ排出するよう促します。200mlのルイボスティーには約7mgのカリウムが含まれていますが、これは微量に見えても、継続的に摂取することで体内のナトリウム過多を穏やかに是正してくれるのです。
特に「昨日の夕食が濃い味だった」「ラーメンを食べた翌朝、顔がむくんでいる」といった経験がある方なら、ルイボスティーを日常的に取り入れることで、翌朝のスッキリ感が違ってくることを実感しやすいでしょう。
ただし、これは健康な腎臓がしっかり働いている方に限った話です。腎機能が低下している方の場合、カリウムがうまく排出されず体内に蓄積してしまうリスクがあります。この点については後ほど詳しく触れます。
ルチンによる血管へのアプローチ
利尿作用を支えるもう一つの成分が、ルチンです。
ルチンはビタミンPとも呼ばれるフラボノイドの一種で、毛細血管の壁を強化する働きがあります。私たちの体中に張り巡らされた毛細血管は、酸素や栄養を細胞に届け、老廃物を回収する大切な役割を担っています。
ところが、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどで毛細血管がもろくなると、血液中の水分が血管の外に漏れ出しやすくなります。これも、むくみの原因の一つです。
ルチンは、この毛細血管の透過性を適正に保つことで、血液の流れをスムーズにし、老廃物がきちんと回収されて尿として排出されるのをサポートします。
つまり、ルイボスティーの利尿作用は、単に「水分が出る」というだけでなく、「血管レベルで巡りを整える」という、もう一段深いメカニズムに支えられているわけです。
こうした働きは、立ち仕事で足がむくみやすい方や、デスクワークで同じ姿勢が続く方にとって、日々の小さな救いになるはずです。
むくみ解消に役立つ理由と実感までの期間
「むくみを何とかしたい」というのは、多くの方が抱える日常的な悩みです。特に女性の方からは、「朝は平気なのに、夕方になると靴がきつくなる」というご相談をよくいただきます。
ルイボスティーは、このむくみに対して、どのように働きかけてくれるのでしょうか。
なぜ夕方の足のむくみに良いのか
むくみの原因は、大きく分けて3つあります。
1つ目は塩分の摂り過ぎ。2つ目は長時間の立ち仕事や座りっぱなしによる血流の滞り。3つ目は、ホルモンバランスの変化です。
ルイボスティーは、このうち特に1つ目と2つ目に対して穏やかに働きかけます。
前の章でお伝えしたように、カリウムが体内の余分なナトリウムを排出し、ルチンが毛細血管の機能を整えることで、細胞の周りに溜まった余計な水分が少しずつ尿として出ていくのです。
ただし、これは即効性のある薬ではありません。「1杯飲んだら翌朝すぐにスッキリ」というよりは、毎日コップ2杯から3杯を続けることで、数日から1週間ほどかけて「そういえば、最近足が楽かも」と感じられるようになる、というイメージです。
私がお客様にお伝えしているのは、「焦らず、まずは2週間続けてみてください」ということ。体が新しい習慣に慣れるまでには、少し時間がかかります。
デトックス効果と老廃物の排出
「デトックス」という言葉は、最近よく耳にしますが、実際には何を指すのでしょうか。
医学的には、肝臓や腎臓が日々、体内の不要な物質を分解・排出することを指します。ルイボスティーは、この自然なデトックス機能を後押しする存在と言えます。
特に注目したいのが、ルイボスティー特有の抗酸化成分であるアスパラチンやノトファジンです。これらは体内で発生する活性酸素を消去し、細胞のダメージを軽減します。細胞が健康であれば、老廃物の代謝もスムーズになります。
また、利尿作用によって尿量が適度に増えることで、体内に溜まった尿酸や余分な塩分、代謝の副産物などが効率よく排出されます。
ただし、「デトックスティー」と銘打った商品の中には、強い下剤成分を含むものもあります。ルイボスティーはそうした刺激的なものではなく、あくまで体の自然な働きをサポートする穏やかなお茶である点が、長く続けやすい理由です。
他のお茶との利尿作用の違い
「利尿作用があるお茶」と言えば、緑茶や紅茶、コーヒーを思い浮かべる方も多いでしょう。確かにこれらにも利尿作用はありますが、その仕組みはルイボスティーとは大きく異なります。
緑茶や紅茶、コーヒーに含まれるカフェインは、腎臓に直接働きかけて尿の生成を促進します。これは即効性がある反面、神経を刺激するため、夜に飲むと眠れなくなったり、利尿作用が強すぎて脱水気味になったりすることがあります。
一方、ルイボスティーはカフェインを一切含まないため、神経系への刺激がありません。その代わり、カリウムやルチンが体内の電解質バランスや血管機能を整えることで、自然な形で余分な水分が排出されるのです。
また、緑茶や紅茶に多く含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げる性質があります。貧血気味の方や妊娠中の方にとっては、これが気になるポイントです。ルイボスティーはタンニンの含有量が非常に低いため、食事中でも安心して飲めるという利点があります。
同じく「むくみに良い」と言われる麦茶と比較すると、ルイボスティーは抗酸化成分の種類と量で優位性があります。麦茶も優れた飲料ですが、ルイボス特有のアスパラチンやルチンといった成分は含まれていません。
どのお茶が優れているかではなく、それぞれの特徴を理解して、自分の体質や生活リズムに合ったものを選ぶことが大切です。
実際に効果を感じるまでの目安
「どれくらい飲めば、むくみが楽になりますか」というご質問をよくいただきます。
これは個人差が大きいため、一概には言えませんが、私の経験上、多くの方が2週間から1ヶ月ほどで何らかの変化を感じています。
特に、日常的に塩分の多い食事をしている方、立ち仕事や座り仕事で同じ姿勢が続く方、生理前にむくみやすい方は、比較的早く実感しやすい傾向があります。
逆に、もともとむくみがあまりない方や、すでに十分な水分摂取と運動習慣がある方は、劇的な変化を感じにくいかもしれません。これは、すでに体のバランスが整っているためで、決して効果がないわけではありません。
大切なのは、「即効性を期待しすぎない」こと。ルイボスティーは薬ではなく、日常の健康習慣の一部として取り入れるものです。
毎日の暮らしの中で、ゆっくりと体が整っていく。そのプロセスを楽しむ気持ちで続けていただければと思います。
トイレが近くなる理由と上手な付き合い方
「ルイボスティーを飲み始めたら、トイレの回数が増えて困っています」
これは、お客様から最もよくいただくご相談の一つです。むくみ解消を期待して飲み始めたのに、頻尿になってしまっては本末転倒ですよね。
でも、安心してください。トイレが近くなるのは、必ずしも悪いことではありません。むしろ、体が正常に反応している証拠とも言えます。
頻尿になるのは正常な反応なのか
結論から言うと、ルイボスティーを飲んでトイレの回数が増えるのは、ごく自然な生理現象です。
カリウムが余分なナトリウムと水分を排出しようと働くため、尿量が増えます。これは、利尿作用が正しく機能している証拠です。
ただし、「正常な反応」と「生活に支障をきたすレベルの頻尿」は区別する必要があります。
例えば、1日に8回から10回程度トイレに行くのは一般的な範囲内ですが、15回以上になる、夜中に何度も目が覚める、我慢できないほど急に尿意が来る、といった症状がある場合は、ルイボスティーの飲み方を見直すか、他の原因がないか確認したほうが良いでしょう。
また、もともと頻尿傾向がある方、過活動膀胱と診断されている方、前立腺肥大の症状がある方は、ルイボスティーの利尿作用がそれを強めてしまう可能性があります。
私がお客様にお伝えしているのは、「体の声を聞いてください」ということ。無理に我慢する必要もないし、逆に不快なのに飲み続ける必要もありません。
飲むタイミングと量の調整方法
トイレが近くなるのを防ぐには、飲むタイミングと量を工夫することが一番です。
まず、1日の総量を見直しましょう。いきなり1リットルも2リットルも飲むのではなく、最初はコップ1杯から2杯、200mlから400ml程度から始めるのがおすすめです。
体が慣れてきたら、少しずつ量を増やしていけば良いのです。
次に、飲むタイミングです。就寝前の2時間以内に大量に飲むと、夜中にトイレで起きる原因になります。夕食後から寝る前にかけては、コップ半分から1杯程度に抑えるのが賢明です。
逆に、午前中や午後の早い時間帯に飲むようにすれば、日中のうちに排出されるため、夜間の頻尿を防げます。
また、外出前や長時間の移動前も、少し控えめにしておくと安心です。電車やバスでトイレが近くなると、どうしても不安になりますよね。
もう一つのポイントは、「一気に飲まない」こと。200mlを一度に飲むのではなく、少しずつこまめに口に含むようにすると、体への負担が少なく、利尿作用も穏やかになります。
就寝前の飲用で気をつけること
ルイボスティーはノンカフェインなので、就寝前に飲んでもカフェインによる興奮作用で眠れなくなることはありません。むしろ、マグネシウムの作用で神経がリラックスし、温かい飲み物で体が温まることで、スムーズな入眠をサポートしてくれます。
ただし、利尿作用がある以上、量には注意が必要です。
私がお客様におすすめしているのは、「寝る2時間前までに、コップ半分から1杯程度」というルールです。温かいルイボスティーをゆっくり味わいながら、1日の疲れを癒す。それくらいの量であれば、夜中に何度もトイレで起きるリスクは低くなります。
どうしても寝る直前に飲みたい場合は、50mlから100ml程度の少量にとどめておくと良いでしょう。
また、冷えが気になる方は、温かいルイボスティーをゆっくり飲むことで、深部体温がほどよく上がり、その後自然に体温が下がる過程で眠気が訪れやすくなります。これは、質の良い睡眠につながる理想的な流れです。
夜間頻尿は、睡眠の質を大きく損ねます。朝までぐっすり眠るために、飲むタイミングと量を上手にコントロールしてみてください。
腎臓・肝臓への影響と注意が必要な方
「ルイボスティーは体に良いと聞いて飲み始めたけれど、腎臓や肝臓に負担がかかるという話も聞いて不安になった」
こうしたご相談も、決して珍しくありません。インターネットで検索すると、安全性を強調する記事と、リスクを指摘する記事の両方が出てくるため、混乱してしまうのも無理はありません。
ここでは、科学的な根拠に基づいて、どのような方が注意すべきなのかを整理していきます。
健康な方にとっての安全性
まず大前提として、腎臓も肝臓も正常に機能している健康な方にとって、ルイボスティーは極めて安全な飲料です。
南アフリカでは数世紀にわたって日常的に飲まれてきた実績があり、日本国内でも多くの方が長年愛飲していますが、重大な健康被害の報告はほとんどありません。
国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」のデータベースでも、一般的な飲用については「安全である」との見解が示されています。
カリウムの含有量も、他の野菜や果物と比べて特別に多いわけではなく、通常の食事で摂取する量と同じ程度です。200mlのルイボスティーに含まれるカリウムは約7mgで、これはバナナ1本の約60分の1、トマト1個の約40分の1程度です。
つまり、普通の食生活を送っている健康な方であれば、ルイボスティーを1日に数杯飲んだからといって、カリウムの摂り過ぎになることはまずありません。
ただし、これはあくまで「適量を守った場合」の話です。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。1日に何リットルも飲み続けるような極端な飲み方をすれば、どんなに良いものでも体に負担がかかります。
腎機能が低下している方への注意
ここからが、特に注意が必要なお話です。
腎臓の機能が低下している方、慢性腎臓病と診断されている方、人工透析を受けている方は、ルイボスティーの飲用について必ず主治医に相談してください。
なぜなら、腎臓の役割の一つが、血液中の余分なカリウムを尿として排出することだからです。腎機能が正常であれば、多少カリウムを摂り過ぎても体外に出ていきますが、腎臓が弱っているとカリウムが体内に蓄積してしまいます。
血液中のカリウム濃度が高くなる「高カリウム血症」は、軽度であれば症状がほとんどありませんが、重症化すると不整脈を引き起こし、最悪の場合は心停止に至る危険性があります。
透析患者さんの場合、食事のカリウム制限が厳しく管理されているはずです。ルイボスティーも、その管理対象に含まれます。
「ノンカフェインだから大丈夫」という思い込みは危険です。カフェインがないことと、カリウムが含まれることは、全く別の問題です。
もし腎機能の数値が気になる方、健康診断でクレアチニン値やeGFR値に異常が指摘された方は、自己判断でルイボスティーを飲み始めず、必ず医師に確認してください。
肝疾患のある方が知っておくべきこと
肝臓に関しては、腎臓ほど明確なリスクは確認されていませんが、極めて稀なケースとして、大量摂取による肝機能数値の悪化が報告されています。
具体的には、1日に1リットル以上を長期間飲み続けた方の中に、肝酵素の数値が上昇した例があります。ただし、飲用を中止すると数値が元に戻ったことから、直接的な因果関係があるとまでは断定されていません。
それでも、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などの肝疾患がある方は、念のため大量摂取を避け、コップ1杯から2杯程度の適量にとどめることをおすすめします。
また、肝臓は様々な物質を代謝・解毒する臓器です。肝機能が低下していると、通常なら問題のない成分でも負担になる可能性があります。
「体に良いから」と思って無理に飲み続けるのではなく、体調の変化に注意しながら、少しずつ様子を見る慎重さが大切です。
血圧への影響と降圧薬との関係
ルイボスティーには、血圧を穏やかに下げる働きがあることが研究で示されています。これは、カリウムによるナトリウム排出効果と、フラボノイドによる血管拡張作用の相乗効果によるものです。
高血圧気味の方にとっては、これはプラスの効果と言えます。ただし、すでに降圧薬を服用している方は注意が必要です。
薬とルイボスティーの両方が血圧を下げる方向に働くため、理論的には血圧が下がりすぎるリスクがあります。実際に問題が起きた報告は多くありませんが、可能性としては考慮すべきです。
特にACE阻害薬やARBといった降圧薬を服用している方は、ルイボスティーを飲み始める前に、念のため主治医や薬剤師に相談しておくと安心です。
また、もともと低血圧の方が大量に飲むと、めまいや立ちくらみ、倦怠感を感じることがあります。血圧が低めの自覚がある方は、少量から始めて、体調の変化を観察しながら続けてください。
健康茶だからといって、誰にでも安全とは限りません。自分の体の状態を把握し、必要に応じて専門家に相談する姿勢が、長く安心して続けるための鍵です。
妊娠中・授乳中の利尿作用への理解
「妊娠中はカフェインを避けたいから、ルイボスティーが良いと聞きました」
確かに、その通りです。ルイボスティーはノンカフェインであり、妊娠中の水分補給に適しています。
でも、だからといって「いくら飲んでも安心」というわけではありません。特に妊娠後期の過剰摂取には、注意が必要なのです。
ノンカフェインだから安心とは限らない
妊娠中にカフェインを控えるべき理由は、カフェインが胎盤を通過して赤ちゃんに影響を与える可能性があるからです。その点、ルイボスティーはカフェインを一切含まないため、妊娠初期から安心して飲めます。
また、タンニンの含有量が少ないため、鉄分の吸収を妨げにくいのも大きなメリットです。妊娠中は貧血になりやすいため、鉄分を効率よく吸収できることは重要です。
さらに、利尿作用によって妊娠中のむくみが楽になったという声も多く聞かれます。妊娠中期から後期にかけて、足や顔がむくむのは多くの妊婦さんが経験する悩みですから、ルイボスティーが助けになることは事実です。
ただし、ここで忘れてはいけないのが、「量」の問題です。ノンカフェインであることと、無制限に飲んで良いこととは、全く別の話です。
妊娠後期は量を控えめにしましょう
妊娠後期については、少し気をつけていただきたいことがあります。
医学の専門誌で、妊娠後期にルイボスティーをたくさん飲み続けた方の事例が報告されたことがあります。飲む量を控えたところ、すぐに改善したというケースです。
これは、ルイボスティーに含まれるポリフェノールという成分が関係していると考えられています。ポリフェノールは体に良い成分なのですが、妊娠後期に大量に摂り続けると、赤ちゃんの血管に影響する可能性があるという指摘があるのです。
ただし、これはあくまで「大量に、長期間飲み続けた場合」のお話です。1日に500ml以上を毎日飲むようなケースでの報告ですので、普通の量であれば心配しすぎる必要はありません。
妊娠中の方には、1日にコップ1杯から2杯、合計で200mlから400ml程度を目安にしていただければ安心です。
「飲んではいけない」というわけではなく、「ちょうど良い量で楽しむ」ということ。これだけ守っていただければ、ルイボスティーは妊娠中の水分補給の良い味方になってくれます。
もし不安に感じることがあれば、遠慮なく産婦人科の先生に「ルイボスティーを飲んでも大丈夫ですか」と聞いてみてください。きっと、安心できるアドバイスをいただけるはずです。
授乳期の適切な飲み方
授乳期については、妊娠中ほど厳しい制限はありません。ルイボスティーのカフェインゼロという特性は、授乳中のお母さんにとって大きな安心材料です。
カフェインは母乳を通じて赤ちゃんに移行するため、コーヒーや紅茶を控えているお母さんは多いでしょう。その代わりとして、ルイボスティーは最適な選択肢の一つです。
また、授乳中は水分補給が非常に重要です。母乳の約90%は水分ですから、十分な水分を摂らないと母乳の出が悪くなることがあります。ルイボスティーは、ミネラルも含んでおり、授乳期の水分補給として理想的です。
ただし、利尿作用が強く出る方の場合、授乳の合間に頻繁にトイレに立つのが負担に感じることもあるかもしれません。その場合は、飲む量やタイミングを調整してください。
授乳期は、睡眠不足で体が疲れやすい時期でもあります。夜間授乳の前に温かいルイボスティーを一杯飲むことで、リラックスして授乳に臨めるという声もよく聞きます。
妊娠中も授乳中も、「適量」を意識しながら、ご自身の体調と相談して続けていただければと思います。不安があれば、遠慮なく産婦人科の先生に相談してください。
適切な摂取量と質の良いルイボスティーの選び方
ここまで、ルイボスティーの利尿作用やむくみ解消の仕組み、注意すべき点などをお伝えしてきました。
最後に、実際に日常生活に取り入れる際の具体的なポイントをお話しします。どれくらいの量を飲めば良いのか、どんなルイボスティーを選べば安心なのか。この2つが分かれば、明日からすぐに始められます。
1日に飲む理想的な量
「どれくらい飲めば良いですか」というご質問に対する私の答えは、「まずはコップ2杯から3杯、合計で400mlから600ml程度から始めてください」です。
これは、利尿作用やむくみ解消の効果を実感しやすく、かつ頻尿やお腹のゆるみといった不快な症状が出にくい、ちょうど良いバランスの量です。
1日に1リットルや2リットル飲む必要はありません。そもそも、水分補給の全てをルイボスティーで賄う必要もありません。普通の水や白湯、食事からの水分もありますから、ルイボスティーはその一部として取り入れれば十分です。
体が慣れてきて、もう少し飲みたいと感じたら、少しずつ増やしていけば良いのです。逆に、トイレの回数が気になる、お腹が緩くなる、といった症状が出たら、すぐに量を減らしてください。
大切なのは、「自分の体に合った量を見つける」こと。人によって体質も生活リズムも違いますから、誰にでも当てはまる絶対的な正解はありません。
最初は少なめから始めて、体の反応を見ながら調整していく。この柔軟な姿勢が、長く続けるコツです。
グレードと成分濃度の関係
ルイボスティーには、品質のグレードがあり、いくつかの等級に分類されています。
最上級とされるのが「クラシックグレード」です。これは、葉の部分が非常に多く、茎がほとんど含まれていないもので、成分の濃度が最も高くなります。
次が「チョイスグレード」、その下が「ロングカット」という具合に続きます。グレードが下がるほど、茎の割合が増え、葉の部分が少なくなるため、味わいもやや薄く、成分の濃度も低くなります。
ただし、グレードが高ければ高いほど良いかというと、必ずしもそうとは限りません。
初めてルイボスティーを飲む方や、あまり濃い味が得意でない方は、むしろ中程度のグレードのほうが飲みやすいかもしれません。成分の濃度が高すぎると、人によっては胃もたれや下痢を起こすこともあるからです。
逆に、健康効果を重視したい方、しっかりとした味わいを楽しみたい方は、クラシックグレードやオーガニック認証を受けた高品質なものを選ぶと良いでしょう。
私たち茶つみの里では、品質と価格のバランスを大切にしながら、安心して毎日飲み続けられるルイボスティーを厳選してご紹介しています。
オーガニック認証の意味
もう一つ、選ぶ際のポイントとなるのが「オーガニック認証」です。
オーガニック認証とは、化学肥料や農薬を使わずに栽培されたことを証明する国際的な認証制度です。ルイボスの場合、南アフリカのセダルバーグ山脈という限られた地域でしか育たないため、そもそも大規模な農薬散布が行われることは少ないのですが、それでも認証を受けているかどうかは一つの目安になります。
特に、妊娠中や授乳中の方、小さなお子さんに飲ませたい方、化学物質に敏感な体質の方は、オーガニック認証を受けた製品を選ぶと安心です。
また、オーガニック栽培は土壌や環境にも配慮した方法ですから、自然を大切にする姿勢という意味でも価値があります。
ただし、オーガニック認証を受けているからといって、味が格段に良いとか、効果が何倍も高いとか、そういうわけではありません。品質の一つの指標として考えていただければと思います。
最終的には、ご自身の予算や目的に合わせて、納得のいくものを選んでください。迷ったら、信頼できる専門店に相談するのも良い方法です。
私たちのような、長年お茶を扱ってきた店であれば、お客様の状況や好みに合わせて、最適なものをご提案できます。
まとめ
ルイボスティーの利尿作用は、カリウムとルチンという成分によって、体内の余分なナトリウムと水分を自然に排出する仕組みに基づいています。これは、カフェインによる刺激的な利尿作用とは異なり、体に優しく、長く続けやすいものです。
夕方の足のむくみに悩む方、塩分の多い食事が続いている方、デスクワークや立ち仕事で同じ姿勢が続く方にとって、ルイボスティーは日々の小さな味方になってくれるでしょう。
ただし、トイレが近くなる、お腹が緩くなる、といった反応が出ることもあります。これは必ずしも悪いことではありませんが、生活に支障をきたすようであれば、飲むタイミングや量を調整することが大切です。
また、腎機能が低下している方、肝疾患のある方、降圧薬を服用している方、妊娠後期の方は、大量摂取を避け、医師に相談しながら慎重に取り入れてください。
ルイボスティーは薬ではありません。即効性を期待するのではなく、毎日の習慣として、ゆっくりと体を整えていくもの。焦らず、自分の体と対話しながら、無理のない範囲で続けていただければと思います。
1日にコップ2杯から3杯、400mlから600ml程度を目安に、質の良いルイボスティーを選び、自分に合った飲み方を見つけてください。
そうすることで、むくみが楽になり、体がスッキリし、毎日がもう少し軽やかになる。そんな小さな変化を、ぜひ実感していただけたらと思います。
毎日の暮らしに、寄り添うお茶。
「長く安心して飲めるお茶を届けたい」
そんな想いから、私たちはオーガニックのルイボスティーを作っています。
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