茶つみの里のよみもの
2025.11.28

べにふうき(紅富貴)の魅力を専門家が解説。メチル化カテキンの働きと、毎日の一杯に活かすコツ

はじめに —— 静岡・掛川から、春を心地よく過ごすために

皆さま、こんにちは。
静岡県掛川市で日本茶と健康茶をお届けしている「茶つみの里」の中根です。

私たちの暮らす掛川は、なだらかな丘陵に茶畑が広がる、お茶づくりに本当に恵まれた土地です。温かな気候、ちょうど良い雨、そして代々受け継がれてきた深蒸し茶の技術。こうした自然と人の営みに支えられながら、私たちは今日も“毎日の暮らしに寄り添うお茶”を作り続けています。

そんな私たちのもとには、毎年2月〜4月の季節になると、全国のお客様から次のようなお声が届きます。

  • 「春は好きだけど、あのムズムズだけは本当に辛い」
  • 「集中できなくて、仕事も家事も大変」
  • 「薬だけに頼り切るのはちょっと不安で……」

春を楽しみたい気持ちがありながら、身体の不快感でふさぎ込んでしまう。
そんな中で、自然の力を上手に活かしたいと考える方々に選ばれているお茶の一つが、
「べにふうき(紅富貴)」 です。

一方で、べにふうきに関する情報はインターネット上にたくさんありますが、

  • 難しい専門用語が多い
  • 情報が断片的で比較しにくい
  • 中には薬機法的に誤解を招く表現もある

という状況も見受けられます。

お茶は“食品”であり、医薬品のように「治す」「効く」といった断定的な表現はできません。
しかし、食品だからこそ、毎日の暮らしに寄り添いながら、自然のリズムで体を支えていく力がある——
それは、お茶と向き合ってきた私が強く感じていることです。

そこで本記事では、べにふうきを初めて知った方にも、すでに飲んでいる方にも役立つように、

  • 春のムズムズがなぜ起こるのか
  • べにふうきという茶品種の生まれた背景
  • 「メチル化カテキン」が注目される理由
  • 掛川の土壌・気候が生み出す品質
  • 効率的な飲み方のコツ
  • 正しい情報の見極め方(薬機法)

などを、専門店としての知識と経験をもとに、丁寧に、わかりやすく、誠実にお届けします。

今年の春を、少しでも軽やかに、心地よく過ごせますように。
そんな願いを込めて書いています。


この記事でわかること

  • 春先に起こる「ムズムズ」の仕組み
  • べにふうき(紅富貴)が注目されている理由
  • メチル化カテキンの基本と研究でわかっていること
  • 茶つみの里の栽培・製造で大切にしていること
  • 茶葉(リーフ)で飲むときのポイント
  • 抽出温度や飲み方で気をつけるポイント
  • 薬機法に基づく、正しい情報の見極め方
  • 自分に合うお茶の選び方(代替案・併用の提案)


茶つみの里の理念 —— 「毎日の暮らしに、寄り添うお茶。」

私たち茶つみの里が大切にしてきたのは、
「毎日の暮らしに、寄り添うお茶」 という考え方です。

お茶は、喉を潤すだけの飲み物ではありません。

・家族との会話の真ん中にあったり
・ふっと息をつきたい瞬間に寄り添ってくれたり
・気持ちや体の揺らぎをそっと整えてくれたり

そんな“日常の安心”を生み出す存在だと、私たちは考えています。

最近では、健康や食の安全を気にされるお客様が増え、
「どんな環境で作られているのか」
「どこまで安心と言えるのか」
といった点に、より目が向けられるようになりました。

その声にきちんと応えるために、私たちは日頃から、

  • 栽培・製造の過程が見える透明性
  • 生産者とともに行う茶畑の管理
  • 畑ごとの特徴や状態を把握した選葉・製造

といった“情報の誠実さ”を大切にしています。

春先のデリケートな時期に飲む方が多いお茶だからこそ、
「どんな環境で育った茶葉なのか」を正確にお伝えすることが、
私たちの責任だと考えています。

毎日の暮らしの中で、無理なく続けられる一杯を。
その想いを込めて、掛川の地から丁寧にお届けしています。


春先の「ムズムズ」はなぜ起きるのか —— 体の中で起きていること

「べにふうき」の特徴をお伝えする前に、
まずは 春になると多くの人が悩む“ムズムズ”の正体 を、少しだけ整理しておきたいと思います。

春は気温が上がり、空気が動きやすくなる季節です。
それに合わせて、植物の花粉も一気に広がりやすくなります。

そのタイミングで、

  • くしゃみが止まらない
  • 鼻や目がムズムズする
  • 集中力が落ちてしまう

こうした悩みを抱える方が毎年増えるのは、決して「体が弱いから」ではありません。
体の中で特定の反応が起きているだけ なのです。

私たちの体にはもともと、“外から入る異物を追い出す仕組み” が備わっています。
本来はウイルスや細菌を守るための大切な機能なのですが、春先はその働きが少し過敏になり、
花粉のような無害なものまで「排除しなければ!」と反応してしまうことがあります。

この章では、難しい専門用語はなるべく避けながら、
「体の中で実際に何が起きているのか」 をやさしく解説していきます。
仕組みがわかると、対策もぐっと選びやすくなります。

アレルギー反応の正体 —— IgE抗体とヒスタミンのはたらき

春になると、くしゃみが止まらなかったり、鼻がムズムズしたり、
目がかゆくなったりするのは、多くの場合 アレルギー反応 が関わっています。

私たちの体には、本来「外から入ってくる有害なものを追い出す仕組み」が備わっています。
ところが春先は、この仕組みが少し敏感になり、花粉のような“本来は害のないもの”にも反応してしまうことがあります。

このアレルギー反応には、大きく分けて 2つの段階 があります。


① 最初の準備段階(感作)

  1. 花粉などのアレルゲンが、鼻や目の粘膜に入り込む
  2. 体はそれを「知らないもの」として認識し、IgE抗体 を作る
  3. このIgE抗体が、粘膜にある「肥満細胞(ひまんさいぼう)」という細胞にくっつく

ここまでが、“体が構えた状態”。
この段階では、まだ症状はほとんど出ません。


② 反応が起こる段階(発症)

  1. 再び花粉が入ってくる
  2. すでに準備されているIgE抗体と結びつく
  3. 合図を受けた肥満細胞が反応し、
    中にため込んでいた物質を一気に放出する(=「脱顆粒」)

このとき放出される代表的な物質が、ヒスタミン です。

ヒスタミンは神経や血管に作用し、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 目のかゆみ

といった、春先の“あの症状” を引き起こすきっかけになります。

ヒスタミンが生む“春のムズムズ” —— 体ががんばりすぎて起こる症状

放肥満細胞からヒスタミンが放出されると、
それが神経や血管に作用し、さまざまな不快な症状があらわれます。

どれも「体がなんとか花粉を外へ追い出そうとする働き」の一部で、
必要以上にがんばりすぎてしまった結果と言えます。


くしゃみ

ヒスタミンが鼻の神経を刺激し、
強い風圧で異物を飛ばそうとする反応です。

鼻水

鼻の中の細胞が刺激され、水分をたくさん出します。
花粉を洗い流す“掃除モード”と思っていただくと分かりやすいかもしれません。

鼻づまり

鼻の血管が広がり、粘膜が腫れます。
通り道を狭くして、これ以上の異物が入らないようにする防御反応です。

目のかゆみ・充血

ヒスタミンが目の神経や血管にも働きかけます。
涙で異物を流したり、免疫細胞を集めたりするために起こります。


奇跡の茶品種「べにふうき」—— 誕生から再評価までの物語

春になると多くの方が頼りにする「べにふうき」ですが、
実はこのお茶、はじめから“春向け”として生まれたわけではありません。
むしろ、一度は市場の波に埋もれてしまい、
長い間その魅力が気づかれなかった「隠れた名品」でした。

ここでは、べにふうきが持つ特別な背景と、
再び注目されるようになった理由を、できるだけわかりやすくお伝えします。どまっていたのです。

実は“紅茶として生まれた”べにふうき

べにふうきは、最初から緑茶向けだったわけではありません。
もともとは紅茶のために育てられた品種です。

  • 母:べにほまれ(アッサム系の力強いコクが特徴)
  • 父:枕Cd86(香りの良さで知られる中国種)

この2つを掛け合わせて、
香りの高さと美しい赤色を持つ紅茶用品種として選抜され、
1993年に「紅富貴(べにふうき)」と名付けられました。

しかし当時、日本市場には既に安価な輸入紅茶が多く流通しており、
高品質な国産紅茶の需要はごくわずか。
べにふうきは、優れた資質を持ちながらも普及の機会を逃し、
長い間「知る人ぞ知る品種」として眠り続けていました。。「べにふうき」は、優れたポテンシャルを持ちながら、普及することなく「幻の品種」となりかけていました。

メチル化カテキンの発見が運命を変えた

状況が一変したのは、研究機関による成分解析でした。

「べにふうきには、他の緑茶にはほとんど含まれない
メチル化カテキンが高濃度で含まれている」

この事実が見つかったことで、
べにふうきは一気に脚光を浴びるようになります。

研究では、このメチル化カテキンが、

  • 春先の不快感に関わる働き
  • ヒスタミンなど体内の反応に対するアプローチ

といった部分で注目されるようになりました。

しかし、この成分にはひとつ特徴があります。

紅茶製法(発酵)では残りにくいが、
緑茶製法(蒸して酸化を止める)なら形を保ちやすい。

つまり、

“紅茶になるはずだったべにふうきを、あえて緑茶にする”

という逆転の発想が、べにふうきの価値を引き出したのです。

今、べにふうきが選ばれ続けている理由

現在では、静岡県や鹿児島県を中心に、
べにふうきの緑茶としての栽培が広がっています。

茶つみの里でも早くからこの品種に注目し、
渋みの調整や製法の工夫を続けながら、
春の時期に寄り添う一杯としてお届けしてきました。

渋みが強く、一般的な煎茶とは性質が異なる品種ですが、
その特別な成分と歴史が、
今でも多くの方に選ばれている理由になっています。


科学で見る「メチル化カテキン」のメカニズム

べにふうきが春の季節に注目される背景には、
「メチル化カテキン」という特別な成分が関係しています。

名前だけ聞くと難しく感じますが、ここではできるだけ噛み砕いて、
“何がどう違うのか?” を分かりやすくお伝えしていきます。

カテキンとは?まずは基本から

緑茶の渋み成分として知られる「カテキン」。
実はひとつの物質ではなく、いくつかの種類があります。

  • エピカテキン(EC)
  • エピガロカテキン(EGC)
  • エピカテキンガレート(ECg)
  • エピガロカテキンガレート(EGCg)
     → 緑茶に一番多く含まれているカテキン

カテキンはポリフェノールの仲間で、
植物が自分の身を守るためにつくり出す成分です。

お茶を飲んだ時の “きゅっとした渋み” は、この働きによるものです。

メチル化カテキンは、ほんの少し構造が違う“特別なカテキン”

べにふうきに含まれる メチル化カテキン は、
上で紹介した EGCg に「メチル基」という小さなパーツが付いた成分です。

この“ほんの少しの違い”が、体の中での動きに大きな差を生みます。

特徴①:体内にとどまりやすい

通常のカテキン(特にEGCg)は、体内に入ると代謝されやすく、
血中で長く働くのが苦手です。

一方でメチル化カテキンは、
構造が少し変わっていることで 代謝されにくく、血中にとどまりやすい と言われています。

「しっかり吸収され、体に行き渡りやすい」
ここが大きなポイントです。

特徴②:春先に気になる反応に“関わる部分”へアプローチ

研究の中では、メチル化カテキンについて以下のような点が注目されてきました。

  • IgE抗体が働くための“受け皿(受容体)”が出にくくなる
  • ヒスタミンが外に出るプロセスを落ち着かせる
  • 炎症性物質の産生をゆるやかにする

いずれも、春先に起きやすい体の反応に関連する部分です。

もちろん「効果がある」と断定はできませんが、
こうした研究背景が、べにふうきが注目される理由のひとつになっています。

成分量の違いを比べると、べにふうきの特徴がよく分かる

一般的な煎茶(やぶきた)と比べると、べにふうきには明らかな特徴があります。

  • 総カテキン量が多め
  • メチル化カテキンがしっかり含まれる
  • テアニン(旨み)はやや少なめ
  • 渋みが強く、味わいはキリッとした印象

つまりべにふうきは、「旨みや香りを楽しむお茶」というよりは、
“カテキンをきちんと摂るためのお茶” と考えると分かりやすいかもしれません。


茶つみの里のこだわり —— 掛川から届ける「信頼できる一杯」のために

インターネットで「べにふうき」と検索すると、
たくさんの商品が見つかります。
その中でも私たち茶つみの里を選んでいただける理由は、
静岡・掛川という土地の力、そして日々の積み重ねへのこだわりです。

ここでは、私たちがべにふうきをお届けする上で大切にしていることを
できるだけ分かりやすく紹介します。

深蒸し茶の里・掛川が生む“まろやかさ”

静岡県掛川市は、全国でも有数の茶産地として知られています。
日照時間が長く、茶葉がしっかり厚みを持って育つのが特徴です。

茶葉が肉厚に育つと、通常の蒸し時間では芯まで蒸気が届きにくいため、
掛川では自然と「深蒸し」という技法が発達しました。

  • 通常の蒸し時間:30〜40秒
  • 深蒸し:その約2〜3倍(60〜120秒)

長い時間をかけて蒸すことで茶葉の組織が細かく砕け、
抽出時には茶葉の栄養がしっかり出て、
濃く鮮やかな緑色と、まろやかでコクのある味わいになります。

べにふうきは本来、渋みの強い品種です。
しかし、掛川の深蒸し製法で仕上げることで、

  • 渋みが角ばらず
  • 飲みやすさが加わり
  • 粉末化しても自然な味わいになる

というメリットがあります。

“べにふうきの渋みを、ほどよく整える”
これは掛川の深蒸しだからこそ出せる味わいです。

「安心して飲めるお茶」を届けるための、私たちの取り組み

茶つみの里では、
「自分の家族にも毎日出せるお茶かどうか」 を基準に、
畑から製造までのすべての工程を丁寧に見守っています。

普段から生産者の方々とこまめにやり取りをしながら、
畑の様子や季節ごとの管理のこと、天候による影響などを共有しています。
どの畑で、いつどんな作業が行われたのかといった情報は、
顔が見える関係だからこそ分かることが多く、
その積み重ねが安心につながっています。

製造の過程では、
仕上がった茶葉の香り・色・味を、一つひとつ丁寧に確かめています。
“官能検査”という言葉もありますが、私たちはもっと日々の感覚で、

「今日のべにふうきは、どんな表情を見せてくれるだろう」

そんな気持ちでお茶と向き合っています。

こうした小さな確認の積み重ねが、
毎日飲んでも飽きのこない、まっすぐなべにふうきへとつながっています。す。


べにふうきをおいしく飲むための“やさしい習慣メソッド”

べにふうきは本来、茶葉として楽しむ品種です。ここからは、せっかくの成分や風味をしっかり味わっていただくために、“茶葉で淹れるときのコツ” をお伝えしていきます。

べにふうきを選ばれる方の多くは、
「せっかくなら成分もしっかり味わいたい」というお気持ちをお持ちです。

ここでは、専門的なことはできるだけ噛み砕きながら、
毎日の暮らしの中で無理なく続けられる飲み方 を中心にまとめました。
あなたの習慣にすっと溶け込む参考になれば嬉しいです。

お湯の温度は“熱め”で十分

べにふうきに含まれる特徴成分は、
熱いお湯で抽出されやすい性質 があります。

とはいえ難しく考える必要はありません。

  • 急須:沸騰したて
  • ポット:沸かしてすぐ
  • マグカップ:電子ケトルで熱々の状態

「ちょっと熱いかな?」
そのくらいのお湯が、べにふうきらしい香りをふんわり引き出してくれます。

抽出時間は1〜2分が目安

濃さは 抽出時間を少し変えるだけ で調整できます。

  • 濃く味わいたい → 2分
  • やわらかい味が好き → 1分前後

長めに置いても苦味が出すぎるタイプのお茶ではないので安心してください。

1日に飲む杯数は“あなたの生活ペース”で

べにふうきは薬ではないので、
「この量を飲まなければいけない」という決まりはありません。

  • 朝の一杯
  • 食後のリセットタイム
  • 職場での水分補給として

あなたにとって無理のないペースが、いちばん長く続きます。

保存のコツは“湿気と空気”を避けるだけ

特別な保存テクニックは不要です。

  • 袋のチャックをしっかり閉じる
  • 高温多湿を避ける
  • 冷蔵庫は温度差で湿気るため×

べにふうきに限らず、お茶全般にとって“湿気と空気”は大敵。
袋をしっかり閉めるだけで、風味はずっと保たれます。


薬機法に基づく正しい情報の見極め方

べにふうきを調べていると、
ネット上には本当にたくさんの情報が出てきます。

「これを飲めば○○が治る」
「これで今年は安心」
そんな強い表現を見かけると、つい期待してしまう気持ちもよく分かります。

ただ、私たちは“お茶”という食品を扱う立場。
そして何より、読者の健康を大切にしたいという思いがあります。

そこでここでは、
誤解のない正しい情報に出会うための“やさしい見極め方” をまとめました。

「治る」「改善する」「効く」という断定表現には注意

べにふうきを含むお茶は“食品”であり、
医薬品のように「治す」「改善する」といった効果を断言することはできません。

  • 「○○に効く」
  • 「これを飲めば治る」
  • 「薬よりすごい」

こうした表現は、
薬機法の観点からもグレー、あるいはアウトです。

食品の場合に伝えられるのは、

「一般的にこういう働きが知られています」
「こういう成分が含まれています」

といった “知識の共有” にとどめる情報 です。ではありません。「治る」と書いてしまえば、消費者はそれを薬だと信じてしまい、適切な医療を受ける機会を逃してしまうかもしれません。私たち茶つみの里は、コンプライアンスを徹底することで、お客様との長期的な信頼関係を築きたいと考えています。

機能性表示食品についての正しい理解

近年、べにふうき茶の中には
「機能性表示食品」として届け出を行っている商品もあります。

これは、事業者が科学的な根拠をまとめ、
消費者庁へ届け出を行った食品で、
“選ぶ基準のひとつ” として考える方も増えてきました。

茶つみの里の商品は、
現時点では機能性表示食品としての届け出は行っておりません。
ただし、それは品質の考え方や販売方針によるもので、
べにふうき本来の風味や成分を大切にしている点は変わりません。

また、機能性表示食品かどうかは
「どちらが良い・悪い」という話ではありません。

  • 機能性表示食品の“明確な機能”を基準に選びたい方
  • 日々の飲みものとして、自然なお茶の風味や安心感を重視したい方

どちらの選び方も間違いではなく、
ご自身の価値観や生活スタイルに合うものを選ぶのがいちばんです。

お茶は毎日の暮らしに寄り添う存在です。
肩ひじ張らず、あなたが「続けやすい」と感じる一杯を選んでいただければと思います。


べにふうき以外の選択肢 —— あなたに合うお茶はどれ?

べにふうきを調べていると、
「どれを選べばいいのか分からない」
「他のお茶と併用してもいいの?」
そんな疑問が自然と湧いてくるかもしれません。

お茶は薬ではありませんから、
“ひとつに決めなければいけない” という決まりはありません。
むしろ、日によって体調や気分が変わるように、
お茶もその時々で選んでいいものだと思っています。

ここでは、
無理なく、長く続けられる選び方 をやさしくまとめました。

飲み心地で選ぶ:べにふうきの「キリッ」とした爽快感

べにふうきは、春先のムズムズ時期に選ばれやすい一方で、
緑茶らしいすっきりとした味わいも楽しめます。

  • 香りの爽やかさ
  • 緑茶の渋みの少なさ
  • 飲んだあとのクリア感

これらが好きな方には、べにふうきがよく合います。

「刺激が少ないお茶が良い」という方は

同じ緑茶でも、味の印象は大きく異なります。

  • やわらかい味が好き → ほうじ茶・玄米茶
  • 胃にやさしいものが良い → やさしい火入れの緑茶
  • ノンカフェインが安心 → ルイボスティー・よもぎ茶など

べにふうきで「あ、今日はちょっと強く感じるな」と思う日があれば、
こうしたお茶に切り替えても問題ありません。

気分でお茶を変える“併用スタイル”もおすすめ

べにふうきは毎日飲んでも良いお茶ですが、
季節や生活リズムによって、
“併用” という選び方も自然です。

  • 朝 → べにふうきで気持ちをシャキッと
  • 午後 → カフェイン控えめのほうじ茶
  • 夜 → ノンカフェインのお茶でリラックス

こんなふうに、
暮らしにあわせてお茶の役割を変えていくのも素敵です。

お茶選びで迷ったら、“続けられるか” をいちばんの基準に

私たちはいつも、
「自分の家族に毎日出せるお茶かどうか」を基準にしてお茶をつくっています。

読者の方にも、ぜひ同じように
「無理なく続けられるかどうか」
という視点を持っていただきたいと思っています。

  • 味が好きかどうか
  • 香りで気持ちが落ち着くか
  • 自分の生活リズムに合っているか
  • 価格も含めて“ちょうどいい” と感じるか

これらのほうが、どの商品名よりもずっと大切な判断材料です。

最後に──完璧な一杯より、「続けられる一杯」を

べにふうきが合う日もあれば、
ほうじ茶やよもぎ茶がしっくりくる日もあります。

どれかひとつに縛られなくていいのです。

あなたの暮らしに寄り添ってくれるお茶を、
その時々で自由に選んでください。
それが一番、心と体にやさしい選び方です。


よくあるご質問(Q&A)

Q. いつから飲み始めるのがおすすめですか?

ピークシーズンの少し前からスタートする方が多いです。
体のコンディションを整える意味でも、
早めに取り入れてみると続けやすいと思います。

Q. 妊娠中・授乳中でも飲めますか?

べにふうきは緑茶のため、カフェインが含まれます。
過度の摂取は控え、体調に合わせて少量から様子を見ながら
取り入れてください。心配な場合は、医師へご相談ください。

Q. お薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

お茶の成分(カフェインやタンニン)が
一部のお薬と相性が良くない場合があります。
服薬時は水で飲むのが基本です。
心配な方は、医師または薬剤師への確認をおすすめします。


まとめ 〜お茶の力で、春をもう一度好きになれるように〜

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

春は本来、花が咲き、景色が明るくなり、
心まで軽くなる季節のはずです。
それなのに、毎年のように「春が憂うつだ…」と感じてしまう。
そのお気持ちを、茶つみの里は誰よりも理解しています。

べにふうきは、決して魔法のように何かを“治す”お茶ではありません。
けれど、

  • 茶樹そのものが持つチカラ
  • 先人の技術と研究
  • 掛川の自然環境
  • 生産者の丁寧な取り組み

──それらが重なり合って生まれた、とても頼もしい一杯 です。

もし春がつらいと感じているなら、
まずは毎日の「一杯」を少し変えてみる。
それだけで体や気分の流れが穏やかになり、
季節の移り変わりを前向きに迎えられる方がたくさんいらっしゃいます。

私たちはこれからも、
静岡県掛川の地から“暮らしに寄り添うお茶”をお届けし続けます。

今年の春こそ、
窓を開けて、ほんのりあたたかい風と一緒に季節を楽しめますように。

毎日の暮らしに、寄り添うお茶。

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