茶つみの里のよみもの
2026.02.19

よもぎ茶が体に合わない人もいる?副作用と安心して飲むための選び方

「よもぎ茶って、体にいいって聞いたけど、副作用はないの?」

そう感じたことはありませんか。

健康茶を選ぶとき、気になるのはメリットだけではないはずです。「自分に合うかどうか」「毎日飲んで大丈夫なのか」「妊娠中でも飲めるのか」——そんな不安を抱えながら検索してたどり着いた方も、きっと少なくないと思います。

私は、創業約80年の日本茶・健康茶の専門店「茶つみの里」の中根と申します。長年、お茶を通じてお客様の健康に寄り添い続ける中で、よもぎ茶についての問い合わせやご相談を数多くいただいてきました。その中で最も多いのが、「副作用はありますか?」という質問です。

正直に申し上げます。よもぎ茶は、体によい成分を豊富に含む素晴らしいお茶です。しかし、すべての方にとって万能というわけではありません。特定の体質やライフステージによっては、注意が必要な場面があるのも事実です。

私たちは、目先の安さや見栄えのよさよりも、お客様の10年後、20年後の健康と安心感を何よりも大切に考えています。だからこそ、よいことだけでなく、注意点もきちんとお伝えする責任があると思っています。

この記事では、よもぎ茶の副作用について、科学的な根拠とともに丁寧にお伝えします。安心して飲み続けるための知識を、ぜひここで整えていただけたら幸いです。


この記事でわかること

  • よもぎ茶に含まれる主な成分と、体への働き
  • よもぎ茶を飲んで起こりやすい副作用の種類と原因
  • 妊娠中・授乳中の方が知っておくべき注意点
  • キク科アレルギーと、よもぎ茶の関係
  • 薬を飲んでいる方や、特定の疾患がある方への考慮事項
  • 安心して飲み続けるための適切な量と選び方

目次


よもぎ茶とはどんなお茶なのか、成分から整理します

よもぎという植物と、その豊かな成分

よもぎ(学名:Artemisia princeps)は、日本をはじめ東アジア一帯に広く自生するキク科の多年草です。春先に若葉を摘んで草餅に使ったり、お灸のもぐさの原料として利用したりと、日本人の暮らしの中に深く根ざした植物でもあります。「和製ハーブの女王」などと呼ばれることもあるほど、古くからその薬効は多岐にわたると知られてきました。

よもぎ茶には、カリウム、カルシウム、鉄をはじめとするミネラル類が豊富に含まれています。カリウムは体内のナトリウムの排出を助け、血圧の調節に関わるミネラルです。鉄はヘモグロビンの合成に不可欠な成分で、特に女性にとって意識して摂りたい栄養素のひとつです。ビタミンK、ビタミンC、βカロテンといったビタミン類も含まれており、骨や皮膚の維持、抗酸化の働きにも関わっています。

さらに注目したいのが、クロロフィル(葉緑素)です。よもぎの鮮やかな緑色はこのクロロフィルによるものですが、その化学構造は人の血液中のヘモグロビンと非常に似ています。中心にある金属原子がマグネシウムか鉄かという違いはあるものの、この構造的な近さが血液の浄化や新陳代謝のサポートに寄与すると考えられています。

不溶性食物繊維も豊富で、腸の動きを助け、整腸作用が期待されます。このように、よもぎ茶は多様な成分を含む健康茶ですが、だからこそ「体への働きが強い」という側面も持っています。副作用について正しく理解するために、まずこの成分の多彩さを頭に入れておいてください。

よもぎ茶の香りのもとになる精油成分とその二面性

よもぎ茶を口にしたとき、草餅を思わせる懐かしい香りと、ほのかな苦み、そしてスッとした清涼感が感じられる方も多いと思います。この香りと清涼感のもとは、よもぎに含まれる精油成分によるものです。

代表的な成分のひとつがシネオール(1,8-cineole)です。ユーカリにも含まれるこの成分は、抗菌・抗炎症の働きが知られており、鼻に抜けるような爽やかな香りが集中力のサポートや、就寝前のリラックスタイムに心地よい効果をもたらします。

一方で、αツヨン(α-thujone)という成分も含まれています。この成分は殺菌・防腐作用を持つ反面、過剰に摂取した場合には神経系への影響が懸念されることがあります。ただし、これは「大量に摂取した場合」の話です。通常のお茶として1日数杯程度飲む範囲では、急性的な毒性が問題になることは極めて稀だとされています。

とはいえ、このツヨンの存在が、妊娠中や特定の体質を持つ方への注意喚起の根拠のひとつとなっているのも事実です。「よもぎ茶が体によい」という情報と「副作用が心配」という声が同時に存在するのは、こうした成分の二面性を背景にしています。次の章では、この点をさらに詳しく見ていきます。

カフェインを含まないお茶としての位置づけ

よもぎ茶は、カフェインを含まないノンカフェインのお茶です。これは、緑茶や紅茶とは大きく異なる点です。就寝前に飲んでも眠りを妨げにくく、カフェインが気になる妊産婦の方や、胃腸が敏感な方、お子さんのいるご家庭でも取り入れやすいという特徴があります。

ルイボスティーも同じくノンカフェインのお茶として知られていますが、よもぎ茶はルイボスティーが持つミネラル補給・抗アレルギー作用に対して、鉄分やビタミンK、葉酸による造血・止血・月経周期のサポートといった、特に女性の生理機能に特化したメリットを持つと考えられています。

緑茶の抗酸化作用(カテキン)は非常に高いのですが、夜間の飲用には向かない側面があります。よもぎ茶は、1日の中で時間を選ばずに飲みやすく、また飲み慣れた方からは「体が温まる感じがする」という声もよく耳にします。もちろん体質による個人差はありますが、日常的に取り入れやすいお茶のひとつとして、多くの方に選ばれています。


よもぎ茶の副作用と、注意が必要な方へ

妊娠中の方は、飲み過ぎに気をつけてほしい理由

よもぎ茶の副作用として、最も多くご質問をいただくのが「妊娠中の安全性」についてです。

結論から申し上げると、一般的な量(1日1〜2杯程度)であれば、直ちに大きなリスクがあるとは言い切れません。ただし、過剰に摂取した場合には注意が必要です。その理由が、先ほどお伝えしたツヨンという精油成分です。よもぎに含まれるツヨンには、子宮を収縮させる働き(通経作用)があることが指摘されています。大量に飲用した場合、子宮への刺激が強まり、妊娠の継続に影響を及ぼす恐れがあるとされています。

一方で、よもぎはもともと「体を温め、血のめぐりをよくする」とされる植物として、妊活(不妊治療)のサポートとして伝統的に親しまれてきた歴史もあります。妊娠前から飲み続けていた方が、妊娠後も続けてよいものかと悩まれることも多いようです。

私の考えでは、妊娠中、特に初期の方や切迫流早産のご診断を受けている方は、自己判断での継続は控えていただき、主治医の先生にご相談いただくのが最も安心だと思っています。体質や妊娠週数、体の状態によってリスクは変わります。お茶一杯の判断が、大切な赤ちゃんを守ることにつながる場合もあります。

授乳中については、今のところ特別な禁忌が明確に示されているわけではありませんが、こちらも念のため、ご心配であれば医師や助産師にご確認いただくと安心です。

飲用状況一般的なリスク評価
1日1〜2杯程度の飲用一般的に問題になることは少ないとされる
過剰摂取(大量飲用)ツヨンによる子宮収縮作用が懸念される
切迫流早産の診断がある方飲用を控え、主治医に相談することが望ましい
妊娠初期の方慎重に判断し、医師への相談を推奨

キク科植物にアレルギーがある方は、飲む前に確認を

よもぎはキク科(Asteraceae)に分類される植物です。そのため、キク科の植物に対してアレルギーを持っている方は、よもぎ茶の飲用によってアレルギー反応が起きる可能性があります。これは「交差反応」と呼ばれる現象で、構造が似た成分に対して免疫系が過剰に反応することで起こります。

キク、ブタクサ、デージー、マリーゴールドなどに花粉症やアレルギーがある方は、よもぎ茶を飲む際には注意が必要です。症状としては、口腔内のかゆみやはれ(口腔アレルギー症候群)、蕁麻疹、皮膚の赤みなどが報告されています。まれに、より強いアレルギー反応が出ることもゼロではないため、初めて試される方は少量から始め、体の反応をよく確認することをおすすめします。

「キク科アレルギーかどうかわからない」という方も多いと思います。春先や秋にブタクサや菊の花粉で鼻水や目のかゆみが出るという方は、一度アレルギー検査を受けてから判断されるのが安心です。ご心配な場合は、かかりつけの医師にご相談ください。

飲み過ぎると起きやすい消化器系の不調

よもぎ茶には不溶性食物繊維が豊富に含まれており、腸の動きを活性化する働きがあります。これは腸活や便秘解消を望む方には嬉しい特徴ですが、もともと胃腸が敏感な方や、一度に大量に飲んだ場合には、逆に消化器系の不調を引き起こすことがあります。

具体的には、下痢や軟便、腹痛、お腹の張り感などが報告されています。腸の動きが急激に活発になりすぎることで起こるもので、「副作用」というよりも「過剰摂取によるもの」と捉えるのが正確です。

こうした症状を「デトックスの好転反応では?」と解釈される方もいらっしゃいます。確かに、体が慣れるまでの一時的な変化という側面もゼロではありませんが、アレルギー反応や飲み過ぎによる副作用との区別は大切です。飲み始めてお腹の調子が崩れたときは、まず摂取量を減らしてみることをおすすめします。それでも改善しない場合や、症状が強い場合は、飲用を中断してください。

目安としては、1日2〜3杯(400〜600ml程度)以内にとどめることが一般的に推奨されています。胃腸が弱い方は、最初は1杯から試されることをおすすめします。

薬を服用中の方・基礎疾患がある方への考慮

よもぎ茶の成分が、特定の薬剤や疾患の状態に影響を与える場合があります。以下の方は、念のため飲用前に医師や薬剤師にご相談いただくことをおすすめします。

まず、糖尿病の治療中の方です。よもぎ茶に含まれる難消化性成分が糖の吸収を緩やかにする働きをする可能性が示唆されており、インスリン療法や血糖降下薬を使用している場合、想定よりも血糖値が下がりすぎる理論的な可能性があります。血糖値の管理をされている方は、担当医にご確認いただくと安心です。

次に、エストロゲン依存性の疾患(乳がんや子宮筋腫など)がある方についてです。よもぎには、エストロゲンに類似した働きをする成分が含まれている可能性が示唆されています。生理不順の改善や更年期症状の緩和に寄与するという側面がある一方で、女性ホルモンに依存した疾患を抱えている方には、ホルモンバランスへの影響が懸念される場合があります。自己判断での飲用は避け、担当医に相談したうえで判断されることをおすすめします。

また、血液凝固に関わる治療薬(ワーファリンなど)を服用中の方も注意が必要です。よもぎ茶にはビタミンKが含まれており、ビタミンKは血液凝固に深く関わります。抗凝固薬を使用されている方は、ビタミンKを含む食品全般の摂取量の管理が求められることがありますので、医師にご確認ください。

該当する状況注意のポイント
糖尿病治療中・血糖降下薬を服用血糖値の変動に影響する可能性あり。医師に相談を
エストロゲン依存性疾患がある方ホルモンバランスへの影響が懸念される場合あり
抗凝固薬(ワーファリン等)を服用ビタミンKとの相互作用に注意
てんかん等の神経疾患がある方ツヨンの神経系への影響を念頭に置き、医師に相談を

「よもぎ茶は毒性がある」という声について、正直にお答えします

ときどき、「よもぎは毒性があるのでは?」という不安の声を聞くことがあります。これは、ヨモギ属の植物の中に大量のツヨンを含むものがあり、ヨーロッパではかつてアブサンという蒸留酒に使われたニガヨモギ(Artemisia absinthium)が神経毒性の問題で規制された歴史があることが背景にあると思います。

しかし、よもぎ茶の原料となる日本のよもぎ(Artemisia princeps)は、このニガヨモギとは異なる種です。通常のお茶として常識的な範囲で飲む限り、急性毒性が問題になることは極めて低いとされています。国立健康・栄養研究所をはじめとする公的機関でも、食用よもぎの一般的な飲用は問題ないという認識が示されています。

ただし、市販品の中にはツヨンの含有量に製品ごとのばらつきがある場合もあります。ツヨンの量は、茶葉の採取時期(若葉か成熟葉か)や部位によって変動することが知られているため、製品選びにおいては信頼できるメーカーのものを選ぶことが、安全性の確保につながります。


よもぎ茶を安心して飲み続けるために、押さえておきたいこと

1日の適切な量と、体に合った取り入れ方

よもぎ茶を飲む際の目安は、1日2〜3杯(400〜600ml程度)です。これは学術的なデータおよびハーブティーの一般的な安全性評価に基づく目安であり、この範囲であれば多くの方にとって安心して取り入れていただける量とされています。

ただし、「2〜3杯まで飲まないといけない」というわけでは決してありません。体質や体調によって、より少ない量から始めることが自分に合う場合もあります。特に初めてよもぎ茶を飲む方、胃腸が敏感な方は、まず1日1杯から試してみてください。体の反応を確認しながら、少しずつ量を増やしていくのが、長く続けるための賢い方法だと思っています。

飲むタイミングについては、就寝前がよもぎ茶の特徴を活かしやすい時間帯のひとつです。ノンカフェインなので眠りを妨げず、シネオールの香りによるリラックス効果も期待できます。また、食後に飲むことで消化のサポートにもなりますし、月経前後の時期に意識的に取り入れることで、鉄分の補給や体を温める効果を感じる方も多いようです。

夏場は水出しで冷やして飲むと爽快感がありますし、寒い季節は温めることで香りが立ち、ホッとひと息つける一杯になります。日常の中に自然に溶け込む形で取り入れていただくのが、私自身がいつもおすすめしていることです。

よもぎ茶の製品選びで、確認しておきたいポイント

よもぎ茶を選ぶときは、成分の安定性と安全性の視点から、信頼できるメーカーのものを選ぶことをおすすめします。

前述のように、ツヨンの含有量は茶葉の採取時期や部位によって変わります。市販の製品の中には、成分の管理や品質のコントロールに差があるものも存在します。「どこで育てられたよもぎなのか」「どのように製品化されているのか」といった情報が開示されているか、残留農薬の検査を実施しているかどうかという点も、選ぶ際のひとつの基準になります。農薬が気になる方は、有機栽培(オーガニック)認証のある製品を選ぶのもひとつの方法です。

なお、「無農薬」という表記は農林水産省のガイドラインでは使用が認められていないため、正確には「残留農薬検査済み」という表現が適切です。商品ページや成分表に検査結果の記載があるかどうかも、安心の判断材料になります。

自家製のよもぎ茶については、採取場所や時期の管理が難しく、除草剤や排気ガスなどの汚染リスクも考慮する必要があります。道端や公園などで採取したよもぎをそのまま使うことは、安全性の観点からおすすめしていません。

よもぎ茶が向いている方、より慎重に判断したい方

最後に、よもぎ茶との付き合い方を整理しておきたいと思います。

日常的によもぎ茶を取り入れるのが向いている方は、ノンカフェインのお茶を探している方、鉄分やミネラルを食事以外からも補いたい女性の方、腸の調子を整えたい方、就寝前のリラックスタイムを充実させたい方などが挙げられます。

一方で、より慎重に判断していただきたいのは、妊娠中の方(特に妊娠初期、切迫流早産の診断がある方)、キク科植物にアレルギーがある方、糖尿病や血液凝固に関わる薬を服用中の方、エストロゲン依存性の疾患がある方です。これらの方は、自己判断での飲用を始める前に、かかりつけの医師へのご相談をおすすめします。

「体にいいと聞いたから」とむやみに大量に飲むのではなく、自分の体と対話しながら、適切な量を継続する。それが、どんなお茶とも長く上手に付き合うための基本だと私は考えています。


まとめ

よもぎ茶の副作用について、この記事では成分の特性から具体的な注意点まで、できる限り正直にお伝えしました。

よもぎ茶は、クロロフィル、鉄分、ビタミンK、食物繊維など多彩な成分を含む、歴史ある健康茶です。一般的に1日2〜3杯程度の飲用であれば、多くの方にとって安心して取り入れられるお茶とされています。

ただし、妊娠中の過剰摂取にはツヨンによる子宮収縮作用の懸念があること、キク科植物アレルギーがある方には交差反応のリスクがあること、飲み過ぎによって消化器系の不調が起きることがあること、特定の薬や疾患との関係では医師への相談が必要なこと——これらの点は、安心して選んでいただくために知っておいていただきたいことです。

副作用の多くは「特定の体質や状況」と「飲み過ぎ」に起因しています。自分の体質と現在の状態を踏まえながら、適切な量で取り入れていただくことが、よもぎ茶と長く付き合うための基本です。

「飲んでいいかどうかわからない」と感じたときは、無理に続けず、まずは医師にご相談ください。それが、自分の体を守る一番の選択だと私は思っています。

毎日の暮らしに、寄り添うお茶。


「毎日続けるものだからこそ、安心して飲めるものを選びたい。」 そんな想いに寄り添えるお茶を、私たちは目指しています。

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