茶つみの里のよみもの
2026.02.13

杜仲茶は本当に危険?専門家が語る安全性と、気をつけるべき3つの注意点

「杜仲茶って、体にいいって聞いたんですけど…本当に安心なんですか?」

先日、お客様からこんなご相談をいただきました。

実は、杜仲茶について検索すると「危険」という言葉が一緒に表示されることがあります。健康のために飲もうと思ったのに、こんな言葉を見たら不安になりますよね。

私たちは、創業約80年、日本茶と健康茶を扱ってきました。その中で何度も耳にしたのが、「本当は怖いんじゃないか」「副作用があるんじゃないか」という声です。

まず最初にお伝えしたいのは、杜仲茶は数千年の歴史を持つ、安全性の高い健康茶であるということです。健康な方が適切な量を守って飲む分には、安心してお楽しみいただけます。

ただし、体調や服薬状況によっては、念のため配慮が必要な場合もあります。

私たちは、目先の安さよりも、お客様の10年後、20年後の健康や安心感を何よりも大切にしています。だからこそ、良い面だけでなく、知っておいていただきたいことも、丁寧にお伝えすることが本当の意味での誠実さだと考えています。

この記事では、杜仲茶の安全性について、専門家としての知見を踏まえながら、どんな方が配慮すべきか、どう飲めば安心なのかを、お茶屋の立場から丁寧にお話しします。


この記事でわかること

  • 杜仲茶が「危険」と検索される本当の理由と、歴史的な安全性の背景
  • 科学的に証明された杜仲茶の安全性と、注意すべき特定の条件
  • 腎機能や血圧への影響、配慮が必要な方の具体的な基準
  • 妊娠中や授乳中の方が安心して飲むための知識
  • 適切な飲み方と、安全に続けるための実践的なガイド

目次

杜仲茶が「危険」と言われる理由を、お茶屋が正直に解説

インターネット上で不安が広がる背景

杜仲茶を検索すると、どうして「危険」という言葉が一緒に出てくるのでしょうか。

これは、杜仲茶そのものが危険な飲み物だからではありません。むしろ、数千年にわたり中国の伝統医学で重用されてきた歴史があり、安全性の高い植物です。

ただ、インターネット上では「ごく一部の方に起きた体調不良」や「特定の持病を持つ方への注意喚起」が、文脈を失って拡散されてしまうことがあります。

たとえば、「カリウムが多い」という情報だけが独り歩きして、「腎臓に悪いのでは?」と不安になる方がいらっしゃいます。また、「ゲニポシド酸」や「アスペルロシド」といった聞き慣れない成分名を目にして、「何か危ない化学物質が入っているのではないか」と感じてしまう方もいます。

私たちも、お客様からこうした不安の声をいただくたびに、「正しい情報をお届けする責任」を感じています。

安心していただきたいのは、杜仲茶は中国最古の薬物学書『神農本草経』において「上品」、つまり「無毒で長期にわたり服用しても副作用がなく、体を軽くし、元気を補う」カテゴリーに分類されているということです。

この分類は、何千年という時間の中で、数え切れないほどの人々が飲み続けてきた結果、安全性が確認されてきたことを意味しています。

杜仲茶の成分と、配慮が必要な理由

では、なぜ一部の方には配慮が必要なのでしょうか。

それは、杜仲茶に含まれる成分が「体に働きかける力を持っている」からです。

杜仲茶には、ゲニポシド酸やアスペルロシドといったイリドイド配糖体という成分が含まれています。これらは、血管を広げて血圧を穏やかに下げたり、代謝を活発にして内臓脂肪を減らす働きがあると、臨床試験で確認されています。

また、カリウムというミネラルが豊富に含まれており、これが余分なナトリウムを体の外に出して、血圧を安定させる役割を果たします。

つまり、杜仲茶は「ただの水分補給」ではなく、体の調子を整える働きを持った飲み物なのです。

だからこそ、すでに血圧を下げる薬を飲んでいる方や、腎臓の働きが弱っていて医師の指導を受けている方にとっては、念のためご相談いただくことをおすすめしています。これは、杜仲茶が悪いのではなく、その方の体の状態と、杜仲茶の働きが重なることへの配慮です。

私たちがお伝えしたいのは、「誰にでも安全」と無責任に言うのではなく、「あなたの体に合っているかどうか」を一緒に考えることです。

健康な方にとっての安全性

ここまで読んで、「じゃあ私は大丈夫なの?」と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。

安心してください。健康な成人の方であれば、適切な量を守って飲む限り、杜仲茶に副作用のリスクはほとんどありません。

実際、臨床試験では軽症高血圧の方を対象に杜仲茶を継続的に飲んでもらう研究が行われましたが、血圧以外の血液検査や尿検査において、安全性上の問題となる異常は一切見られませんでした。

また、杜仲の木そのものが、害虫や病気に非常に強い植物で、化学農薬を使わずに栽培できるという特性があります。そのため、市場に流通している多くの杜仲茶が「無農薬栽培」を実現しており、残留農薬のリスクも低いという安心材料があります。

私たちの茶屋でも、残留農薬検査をしっかり行った杜仲茶だけを取り扱っています。お客様に安心して飲んでいただくためには、こうした品質管理が欠かせないと考えているからです。

ただし、どんなに安全な飲み物でも、「飲みすぎ」や「体に合わない飲み方」をすれば、体調を崩すことがあります。次の章では、具体的にどんな方が配慮すべきか、詳しくお話しします。

杜仲茶を飲むときに配慮が必要な方、ご相談をおすすめする方

腎機能に不安がある方への案内

杜仲茶を飲む上で、最も配慮をお願いしたいのが「腎臓の働きについて医師の指導を受けている方」です。

腎臓は、体の中の余分なミネラルを尿として外に出す役割を担っています。杜仲茶に豊富に含まれるカリウムも、健康な腎臓であればスムーズに排出されますが、腎機能が低下している場合、カリウムが体にたまりやすくなることがあります。

具体的には、以下のような状態にある方は、念のためかかりつけの医師にご相談されることをおすすめします。

  • 慢性腎臓病(CKD)の診断を受けている方
  • 人工透析を受けている方
  • カリウム保持性利尿薬を服用中の方
  • 医師からカリウム制限の食事指導を受けている方

健康な方にとってはありがたい「カリウムが豊富」という特徴が、腎機能について医師の管理を受けている方にとっては、配慮が必要なポイントになります。

以前、あるお客様から「腎臓が悪いんですけど、健康のために杜仲茶を飲んでもいいですか?」とご相談をいただいたことがあります。私は正直に「念のため、まずは主治医の先生にご相談されることをおすすめします」とお伝えしました。

お客様は少し残念そうでしたが、私たちは、売ることよりも、お客様の安心を第一に考える姿勢を大切にしています。

血圧の薬を飲んでいる方が知っておくべきこと

杜仲茶には、血管を広げて血圧を穏やかに下げる働きがあります。これは、血圧が高めの方にとっては嬉しい効果ですが、すでに降圧剤を飲んでいる方にとっては配慮が必要な場合があります。

なぜなら、降圧剤と杜仲茶の作用が重なることで、血圧が下がりすぎてしまう可能性があるからです。

血圧が下がりすぎると、立ちくらみやめまいといった症状が出ることがあります。

特に、以下のような方は注意が必要です。

  • 医師から降圧剤を処方されている方
  • もともと低血圧気味で、朝起きるのがつらい方
  • 立ち上がったときにクラッとすることが多い方

こうした方が杜仲茶を飲みたい場合は、まず主治医に相談するか、最初は薄めに淹れて少量から試し、体の反応を見ることをおすすめします。

大切なのは、「薬を飲んでいるから杜仲茶は絶対にダメ」ということではなく、「併用する場合は慎重に、ご自身の体調をよく観察しながら」ということです。

実際、臨床試験では血圧への穏やかな作用が確認されており、急激に血圧が下がるような性質のものではありません。ただ、個人の体調や薬との相性によっては影響が出ることがあるため、注意深く向き合うことが大切です。

胃腸が弱い方、妊娠中・授乳中の方への配慮

杜仲茶には、便通を良くする緩下作用があります。これは、アスペルロシドという成分が胆汁の分泌を促し、腸の動きを活発にするためです。

普段から便秘がちの方にとっては嬉しい働きですが、もともと胃腸が弱い方や、お腹を壊しやすい方にとっては、下痢や腹痛の原因になることがあります。

特に、「健康にいいから」と一度に大量に飲んだり、濃く煮出して飲んだりすると、腸への刺激が強くなりすぎることがあります。

胃腸に自信がない方は、最初は薄めに淹れて、1日1杯程度から始めてみてください。体が慣れてきたら、少しずつ濃さや量を調整していくのが安心です。

また、妊娠中や授乳中の方からよくいただくご質問が、「杜仲茶を飲んでも大丈夫ですか?」というものです。

結論から申し上げると、杜仲茶はノンカフェインですので、基本的には安心して飲んでいただけます。

インターネット上では「流産の危険性」といった情報を目にすることがありますが、これには科学的な根拠はありません。むしろ、カフェインを避けたい妊娠中の方にとって、杜仲茶は安心して選べる健康茶のひとつです。

ただし、妊娠中はホルモンバランスの影響で消化器系が敏感になっていることがあります。また、利尿作用によって水分が失われやすくなるため、飲みすぎには注意が必要です。

私たちがおすすめするのは、1日1〜2杯程度を目安に、薄めに淹れて飲むことです。そして、体調をよく観察しながら、自分に合った飲み方を見つけてください。

妊娠中や授乳中は、赤ちゃんのためにも、自分の体を大切にしたい時期です。「安心して飲める」と言われても、少しでも不安があれば、かかりつけの産婦人科医に相談することをおすすめします。

乳幼児に関しても、カフェインの刺激はありませんが、念のため薄めて与えるなどの配慮が望ましいです。

安全に杜仲茶を楽しむための飲み方と、選び方のポイント

1日にどれくらい飲むのが適切か

杜仲茶の適切な摂取量は、1日あたり茶葉の分量で約6g、カップにすると2〜3杯分が目安です。

この量は、臨床試験でも安全性と有効性が確認されている範囲です。血圧管理や内臓脂肪の減少といった効果を期待する場合も、この程度の量を継続的に飲むことで、穏やかに体の調子が整っていきます。

「たくさん飲めば早く効果が出るのでは?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

杜仲茶の働きは、急激な変化を起こすものではなく、体の自然なリズムに寄り添いながら、少しずつ調子を整えていくものです。

一度に大量に飲むと、先ほどお話ししたように、胃腸への刺激が強くなったり、カリウムの摂取量が増えすぎたりする可能性があります。

私たちは、お客様に「焦らず、ゆっくりと」とお伝えしています。健康は一日で手に入るものではなく、毎日の小さな積み重ねが、やがて大きな変化につながるのです。

煮出し方と濃さの調整で体への負担を減らす

杜仲茶の成分をしっかり引き出すためには、沸騰したお湯で5〜10分程度煮出すのが理想的です。

ただ、初めて飲む方や、体が敏感な方は、最初は薄めに淹れることをおすすめします。

具体的には、煮出し時間を3〜5分程度に短くしたり、茶葉の量を減らしたりすることで、体への刺激を抑えることができます。

また、ティーバッグタイプの杜仲茶も便利です。煮出す時間や回数を調整しやすいので、自分に合った濃さを見つけやすくなります。

杜仲茶の味は、煮出し方によって大きく変わります。長く煮出すと、ほのかな甘みと独特のコクが出てきます。一方で、短時間であっさりと淹れると、すっきりとした飲み口になります。

私自身は、夜のリラックスタイムに、少し濃いめに淹れた杜仲茶を楽しむのが好きです。ゲニポシド酸の副交感神経を優位にする働きと、ノンカフェインという特性が、一日の終わりにぴったりなんです。

逆に、食事中には薄めに淹れて、脂っぽい料理の後にさっぱりと流す感覚で飲んでいます。

こうした飲み方の工夫も、杜仲茶を長く楽しむコツです。

信頼できる杜仲茶の選び方

最後に、どんな杜仲茶を選べば安心なのか、お話しします。

杜仲茶は、品質によって安全性や効果に差が出ることがあります。特に、安価な輸入品の中には、残留農薬や品質管理の不徹底が懸念されるものもあります。

私たちがお客様におすすめするのは、以下のポイントを満たした杜仲茶です。

選び方のポイント理由
残留農薬検査済みのもの安全性が客観的に確認されている
国内製造、または信頼できるメーカーのもの品質管理体制がしっかりしている
無農薬栽培をうたっているもの杜仲の木は害虫に強く、無農薬栽培が可能
成分表示が明確なものゲニポシド酸やアスペルロシドの含有量が分かると安心
2度焙煎など、製法にこだわりがあるもの飲みやすさと成分の引き出し方が工夫されている

杜仲茶は、毎日続けて飲むものだからこそ、安心できる品質のものを選ぶことが大切です。

私たち茶つみの里では、オーガニック(有機JAS)認証を取得し、国内で丁寧に製造された杜仲茶だけを取り扱っています。お客様に安心して飲んでいただくためには、こうした品質管理が欠かせないと考えているからです。

また、初めて杜仲茶を試す方には、少量パックから始めることをおすすめします。自分の体に合うかどうか、味が好みかどうかを確かめてから、本格的に続けるかを決めるのが安心です。

まとめ

杜仲茶は、数千年の歴史を持つ安全性の高い健康茶であり、健康な成人の方であれば、適切な量を守って飲む限り、安心してお楽しみいただけます。

ただし、腎機能について医師の指導を受けている方、降圧剤を服用中の方、胃腸が弱い方は、念のためご相談されることをおすすめします。また、妊娠中や授乳中の方も、薄めに淹れて少量から始め、体調をよく観察することが大切です。

「危険」と検索されることがある背景には、情報の非対称性や、ごく一部の方への配慮が拡大解釈されたことがあります。

大切なのは、「杜仲茶が危険かどうか」ではなく、「あなたの体に合っているかどうか」を、正しい知識を持って判断することです。

私たちは、目先の安さよりも、お客様の10年後、20年後の健康や安心感を何よりも大切にしています。だからこそ、良い面だけでなく、知っておいていただきたいことも、丁寧にお伝えすることが本当の意味での誠実さだと考えています。

杜仲茶を選ぶときは、残留農薬検査済みで、信頼できるメーカーのものを選んでください。そして、1日2〜3杯を目安に、薄めに淹れることから始めてみてください。

体の声に耳を傾けながら、自分に合った飲み方を見つけていくことが、杜仲茶と長く付き合っていくコツです。

毎日の暮らしに、寄り添うお茶。


「長く安心して飲めるお茶を届けたい」
そんな想いから、私たち茶つみの里は、オーガニックの国産杜仲茶を作っています。
この記事の内容に共感していただけた方は、よろしければ一度ご覧いただければ嬉しいです。

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